12.先輩とマネージャー ページ14
私、蒼木A。
和成先輩と付き合って早2ヶ月。
もうすぐ夏がやってきそうな今日この頃
また、私は見てしまいました。
あの和成先輩と歩いてるあの女の子…誰だろう。
多分見た目からして私と同い年の一年生…。
和成先輩って年下からモテてない?
随分親しげに話している二人は、ベンチに座って、和成先輩は靴を脱いで、女の子はその足に触れてテーピングを始めた。
マネージャーさんか…この前とは違って、ちゃんと和成先輩はいつも好きって言ってくれるし私だって最近ちゃんと自身が持ててきた。
それに、私は和成先輩の周りの人とも仲良くなって和成先輩の周りごと愛せるようになろうって…決めたのに…なんでこんなにモヤモヤしちゃうんだろう。
そう思いながら木の影に隠れ眺めていると、上から急に声をかけられた。
「お前、何をしているのだよ」
私が振り向くと、そこにはバケツを持った緑間先輩が立っていた。
「緑間先輩っ!…って何持ってるんですか」
「今日のラッキーアイテムなのだよ馬鹿め。」
「は、はあ…」
やっぱり変な人だ。
「それより、ここで何をしている」
「あ…えっと…その、なんていうか」
私が返答に困っていると、緑間先輩は気づいたように大きな声で「あぁ、高尾達を見ているのか」と言った。
「ちょ、ちょっと!先輩声大きい!」
私は急いでその口を手で塞ぐ。
でも先輩の背が高すぎて正直顎を抑えている。
「先輩、ちょっとしゃがんでください。」
「む?なんなのだよ」
緑間先輩と二人、木に隠れながら話す。
「先輩、あの子誰ですか」
「あぁ、あれはうちのマネージャーの大坪さんだ。気配りが出来て助かっているのだよ」
そう言うと、緑間先輩はメガネをクイッと直した。
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鏡子(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。私の推しは火神君です!確かにあの回は感動しましたね。私も好きです。 (2020年5月15日 16時) (レス) id: e35fb2372b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 私の推しは高尾くんでっす。好きなシーンは、洛山vs秀徳で真ちゃんが『このチームで足手まといなど俺は知らない。』っていうシーンが大好きです。私は秀徳めっちゃ好きなので勝ってほしかったなぁ…。 (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 鏡子さんの作品面白いです!ちなみに誰が一番好きですか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡子 x他1人 | 作成日時:2019年2月4日 16時