検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:1,688 hit

13.先輩の嫉妬 ページ15

「なんだ、もしかして高尾が大坪さんと浮気をすると思っているのか?」
先輩が呆れたという表情で私を見る。

「な!なんてこと言うんですか!?んなわけ無いでしょう!」

私がそう言った時、遠くでうちの部長の声が聞こえた。

途中でいなくなった私を怒鳴りながら探している。

「せ、先輩!私のこと匿ってください!
私実は部活抜けてきてて…」

「まあ格好を見れば分かるが…」

「と、とにかく今見つかったら殺される…!」

「おい!そんなに暴れるな!ここはせまっ!」


そう言った瞬間、私は躓いて緑間先輩の方へ倒れ込んでしまった。

その時、先輩の持っていたバケツに入っていた水が私と緑間先輩にかかって二人してびしょびしょになってしまった。


「?何だ、今すげぇ音……A?真ちゃんも
………なにしてんの?」


最悪のタイミングで和成先輩が来てしまった。

今、私達は二人で地面に倒れ込んでいてしかも服はビショビショ。

和成先輩の表情はすぐに固まって、私はすぐに起き上げられて先輩の来ていたオレンジ色のジャージを着せてもらった。

それからすぐに「ちょっと来い」と言って連れて行かれたのは校舎の裏だった。

せ、先輩…怒ってる…。
いつもより引っ張る力が強くて、手首が少し痛かった。


校舎裏につくなりバンっと校舎の壁に追い詰められて俗に言う壁ドンになった。


「あそこで真ちゃんと何してたの?
自分が今どんな格好してるか分かってる?」


そう言って和成先輩は私を見つめる。

私は恐る恐る服を見ると、薄いシャツしかきていなかった上半身には薄ピンクのブラジャーが透けていた。

あ…。

私は一気に恥ずかしくなって先輩の腕を振り切ってジャージで隠そうとするけど、力が強くて敵わなかった。

「もっと、俺のものだってこと自覚してよ…」

「先輩…っ!」

先輩は私の首筋に唇を当て、強く吸い上げた。


先輩が唇を離したときには、そこには真っ赤な花びらが咲いていた。

「俺を怒らせたお仕置き。次はもっと見えるとこにつけるから」

先輩は私の耳元でそう囁いた。

「はい…。ごめんなさい」

私がそう言うと先輩は優しく私を抱きしめた。

「俺、あの頃よりももっとAの事、好きになってる…。
覚えといて、俺、結構独占欲強ぇから」

そう言って、軽く私にキスを落とすと先輩はふっと笑ってそのまま部活に戻ってしまった。

「は、はい…」

私は真っ赤な顔をさまして服を着替えて、部活に戻った。
案の定、叱られた。

14.先輩と電話→←12.先輩とマネージャー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鏡子(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。私の推しは火神君です!確かにあの回は感動しましたね。私も好きです。 (2020年5月15日 16時) (レス) id: e35fb2372b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 私の推しは高尾くんでっす。好きなシーンは、洛山vs秀徳で真ちゃんが『このチームで足手まといなど俺は知らない。』っていうシーンが大好きです。私は秀徳めっちゃ好きなので勝ってほしかったなぁ…。 (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 鏡子さんの作品面白いです!ちなみに誰が一番好きですか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鏡子 x他1人 | 作成日時:2019年2月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。