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9.先輩のこと ページ11

屋上にて


「あの、先輩私ずっと気になってたことがあるんですけど…」

「んー?なに?」

私の頭に顎を載せながら先輩は言う。


「先輩って、放課後いっつも残って練習してたじゃないですか…?でも最近私のこと送ってくれるしデートしてくれるし…その、私のせいで先輩の部活邪魔してませんか?」


これはずっと気になっていた。

厳しい練習のあとでも残って自主練習する先輩をずっと見てたから最近のことはちょっと引っかかることがある。


「あー…実はさ、俺今居残り禁止させられてんだわ*

「え?」


「その…ちょっと足やっちゃっててさ。歩いたり軽くとかなら全然問題ないんだけど、激しい運動とか止められてんの。だから最近は残るっつっても先輩達に止められるし…まあだからAちゃんと帰れてんだけど」

先輩は頭をかきながらそういった。

「そ、そうだったんですか…私、全然気づいてなくて…」


「いいっていいって!まあでももうすぐ禁止令も解けるからそうなったら…デートとかもあんま出来なくなるけど…でも約束する。毎日昼飯は一緒。
一緒に入れるときはずっとこうやって触れさせて」


そう言うと先輩は私の体をもっと強く抱きしめた。

やっぱり…私、先輩のこと大好きだ。


「あとさ、お願いがあんだけど」

「なんすでか?何でも言ってくださいっ!」


そう言って体をぐるんと回転させ先輩の膝の上に乗って向き合うと、先輩が私の頬に触れながら


「和成って呼んでよ」と言った。


「…えっ」
「何でもって言ったでしょ?ほら」


「か、和成…先輩」

先輩をつけると不服そうな顔をしたけど、「先輩って呼ばれるのも悪くねぇか」と言って私にちゅっとキスを落とした。

そして今度は私が和成先輩のほっぺたを両手で挟んで「じゃあ私もAって呼び捨てにしてください」


そうお願いすると、先輩は「お安い御用だぜ」と言って私の耳元に口を近づけて…




『A、愛してる』


と囁いた。

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鏡子(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。私の推しは火神君です!確かにあの回は感動しましたね。私も好きです。 (2020年5月15日 16時) (レス) id: e35fb2372b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 私の推しは高尾くんでっす。好きなシーンは、洛山vs秀徳で真ちゃんが『このチームで足手まといなど俺は知らない。』っていうシーンが大好きです。私は秀徳めっちゃ好きなので勝ってほしかったなぁ…。 (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 鏡子さんの作品面白いです!ちなみに誰が一番好きですか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鏡子 x他1人 | 作成日時:2019年2月4日 16時

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