好きって言ったらキス【高尾和成】

5.先輩とイチャイチャ ページ7

その後、部活を終えた私は柴ちゃんとグラウンドのベンチに座りながらスパイクを脱いでいた。


「A、これからデートなんでしょ？」

「うん！週末はお互いあんまり時間取れないからって、先輩が」


そう言うと柴ちゃんはニヤニヤしながら「ほうほう、ラブラブだね」と言った。


「へへっ」

「先輩のどこが好きなの？詳しく教えてもらおうじゃないの」


「えー気になる？？」

そう言って二人で笑っている、突然後ろから誰かに抱き締められた。



「それは俺も気になっちゃうなあー」

「せ、先輩っ！」


びっくりして後ろを振り向くと、学ランに着替えた高尾先輩が私を抱きしめていた。


「わ、私今汗かいてるから！離れてっ！」

そう言って先輩を引き剥がそうとすると、高尾先輩は私の首筋に顔を埋めた、


「んー？いい匂いだけど？」

「もう！……って柴ちゃん！あの、違くて…」


「A、良かったね！高尾先輩、どうぞ持ってっちゃってください！」


私たちの一部始終を隣で見ていた柴ちゃんは顔を赤くしながら笑って走っていってしまった。

「あ…先輩の意地悪」

「ははっごめんごめん。待ってるから早く着替えてきな？」


そう言うと先輩は私の頬にちゅっとキスをして笑った。

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