19.ハンカチ ページ21
「すみません伊月先輩!」
伊月先輩の向かい側に座っていた降旗君が身を乗り出して謝る。
もんじゃの液が伊月先輩の手に飛んでしまったらしい。
伊月先輩は焦る降旗くんに笑っていいよと返して、少し冷やしてくると言って席を立った。
それからしばらくして、伊月先輩は戻ってきて皆でもんじゃを完食したあとお開きになった。
「じゃあAちゃん。今日はありがとね!」
「こちらこそすごく楽しかったです!ありがとうございました!」
店を出てお礼を言うと誠凛の皆さんと別れた。
そう言えば、結局高尾先輩の話聞けなかったなぁ…。
_______________。
伊月side
「っし!じゃあ帰るかー」
「おー」
Aちゃんを見送ったあと俺達も荷物を持って帰ろうとしていた。
その時がらがらっともんじゃ屋のおじさんが水色のハンカチを手に持って出てきた。
「あ、いたいた。これ忘れもんだよ」
すぐ近くにいた俺が受け取る。
「これ、カントクのか?」
「いやカントクこんな可愛いハンカチ持ってるわけないですよね…ぐはっ」
「どういう意味よ」
カントクじゃないとすると…このハンカチの持ち主は
「俺、ちょっと届けてくるよ」
そんなに時間は経ってないからまだ近くにいるはず。
そう言って俺は走り出した。
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鏡子(プロフ) - ちょこれーとさん» ありがとうございます。私の推しは火神君です!確かにあの回は感動しましたね。私も好きです。 (2020年5月15日 16時) (レス) id: e35fb2372b (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 私の推しは高尾くんでっす。好きなシーンは、洛山vs秀徳で真ちゃんが『このチームで足手まといなど俺は知らない。』っていうシーンが大好きです。私は秀徳めっちゃ好きなので勝ってほしかったなぁ…。 (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 鏡子さんの作品面白いです!ちなみに誰が一番好きですか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鏡子 x他1人 | 作成日時:2019年2月4日 16時