好きって言ったらキス【高尾和成】

16.先輩と離れ離れ ページ18

「そういやさ、勉強会の事だけど俺ら来週から修学旅行だから実質見てやれるのテスト一週間ちょい前くらいからだけどいい？」


昼休み。いつものようにベンチに座って二人で食べていると、先輩がそう言った。


「修学旅行…！確かに先輩達も騒いでた気がする！」

うちの学校では2年生になると4泊5日で海外へ修学旅行に行くことになっている。

「そーそー！俺実は海外初めてなんだよな。」

楽しそうに笑う先輩の横でふとある思いが頭をよぎった。

そっか…先輩が修学旅行に行っちゃったら一週間は会えないんだ。

今でもこの時間以外会えてないのに…。


ちょっと、寂しい。

そんな思いを見越してか、先輩は私の手をぎゅっと繋いで私にもたれかかってきた。


「心配しなくても、毎日電話かけるよ。
グアムなら時差一時間しか変わんねぇしな！」


だから安心して？といって先輩は私に軽くキスを落とした。


「お土産、ちゃんと買ってきてくださいね？」

「おう！任せとけ！可愛い彼女に、たんまり買ってきてやっからよ」


そう言って指切りをかわした数日後、先輩はグアムへと旅立っていった。

出発前日に、私の首筋にマークを残して__。

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