新団員は男と勘違いされています！【カゲプロ】 (ページ11)

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私の過去は貴女side ページ11

あ「私の過去はさ…ちょっと酷かったんだよ？」

お姉ちゃんがまだ生きてたころ…

ア「おはよう！A！」

あ「あ、おはよう。」

お姉ちゃんは凄く可愛くて私なんかと比べ物にならなかった。

ア「今日シンタローと出かけるんだけど来る？」

あ「私はいいよ。二人で楽しんで来て？」

この時の私はシンタローと同じく引きこもりでキド達と面識がほぼ無かった。

シンタローには『アヤノと違って頭がいい。』って言われてるけど嬉しくなかった。

だって…比べられてるじゃん。

ア「じゃあ行ってくるね！」

あ「うん行ってらっしゃい。」

お姉ちゃんが家を飛び出して行った。

学校には行ってない。だってアヤノは人気者だから

『なんだー、アヤノちゃんの妹ってこんなだったんだ。』

って言われるの。

私がお姉ちゃんの妹じゃなかったら少しは変わってたかもしれない。

誰も私を愛してくれなかった。お姉ちゃん以外…。

そんなお姉ちゃんはある日死んだ。私はそれを知らなかった。

だってその日私も死んだんだから…。

あ「これで私の過去は終わり。つまりはキド達と一緒に住んでたって訳。」

カ「そうなんだ…。」

あ「なぁカノ…私ずっとカノの事好きだったんだ…。」

カ「えっ！？」

小さい頃からずっと好きだったんだ。いつか告白したいって思ってた。

あ「付き合ってくれないか？」

カ「僕も…好きだよ！」

―――今思えば狂ったのはこの日からなのかもしれない。