23話 丁重にお断りさせて頂きます ページ24
「集合!」
幸ちゃんの一言で皆監督の所へ走って集まる。
私も急いで監督の元へと行った。
「えー来週、東京の誠凛高校と練習試合を行うことになった。場所はウチ。あくまでレギュラーの調整として行うから、半面に分けて他のメンバーは練習だ」
「「「はい!!!」」」
練習試合か、誠凛高校なんて初めて聞くな〜。
後で調べておこう!
スカウティングもしなきゃいけないしね!
「ああ、白川。相手校のスカウティングは不要だ」
『え』
「わざわざする必要もなかろう」
『そ、そうですか...』
「では、これで練習は終了だ。自主連をする者は完全下校までには終われよ」
「「「ありがとうございました!!!」」」
むー...なんか相手校を見下しているようで嫌だな...強豪校故にしょうがないのかもしれなけど。
『あ、皆さん!暑いだろうと思って濡れタオル用意してます!どうぞ使ってください!』
私がそう言うと、部員の皆は嬉しそうな声をあげた。
既に何人かは気持ちいいなどと言って使っている。
「Aちゃんはなんて気が利くんだ!俺は気が利く女性がとてもタイプでね...今度デートに付き合ってくれないかい?」
『そう言ってもらえて光栄です。丁重にお断りさせて頂きます』
「えっ」
「森山ー馬鹿なことしてないで早くタオル取らないと無くなるぞ」
「Aサンキュ」
『いえいえ!笠松先輩、タオルと一緒に婚姻届はいかがですか!』
「いらね」
「先輩のスルースキル半端ねえっスね...」
『そんな所もカッコイイ...結婚しましょ!』
「なんでだよ!?」
飛びつこうとしたら、頭をがっと捕まれ、阻止されてしまった。
結構悲しい。
「おいA。練習試合の件だが、相手校のこと知ってるか?」
幸ちゃんは、濡れタオルで体を拭きながら私に聞いてくる。
チラリと見え隠れする、腹筋がたまらんです。
決して変態ではないですから誤解しないでください。
『いえ、私も初めて聞きました。後で少し調べてみます』
「ああ、頼む」
「そういえば誠凛って、黒子っちが行ったところじゃ...」
『クロコッチ?』
「俺の帝光時代の親友っスよ!めちゃくちゃ凄いんス!」
「帝光のやつなら、もっと強いとこ行くんじゃないのか?」
「東京なら秀徳とか?」
「それが俺にもわかんないんスよね〜」
涼太の友達か〜どんな人なんだろう。
もっと誠凛の事が気になってきたぞ!
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時