26話 どうにかして ページ27
涼太とお喋りをしていると、あっという間に東京へと着いた。
(一方的に涼太が喋っていただけ)
実は私、東京に来るのはこれが初めてなのです!
というか、県外に出るのは修学旅行以外なかった。
少し緊張をしながらも涼太について行った。
『誠凛高校をこの間調べてみたけど、創立2年目の新設校にも関わらず、決勝リーグまで進んだみたいだよ』
どおりで初めて聞くわけだ。
と言っても、中学入ってバスケに関わってなかったから、あまり知らないんだけどね。
小さい時から高校バスケで知ってたの、海常ぐらいだし...
「本当、なんで黒子っちはそんな所に行ったんスかね〜」
『そんなこと私に言われても』
「納得いかないっス!という訳で、黒子っちに海常へ来てもらう!」
涼太の一言に驚く私。
キセキの世代というのは皆こんなふうに自分勝手なのだろうか。
そう思って歩いていると、いつの間にか誠凛に到着していた。
「おーここか誠凛。さすが新設校、キレーっスねーねえAっち!」
『本当だ!あ、涼太、私達さも当然のように入ってるけど、アポ的なものとってるの?』
「とってないっスよ?」
『...涼太、そろそろシバいていいかな?』
「ちょ、笠松先輩みたくなってるっスよ!?きっと大丈夫だから体育館探そう!」
怒りをあらわにした私に涼太は慌てふためく。
普通こういう時って許可貰ってから来るものじゃないの!?
しかも涼太仮にもモデルなんだからさ!
「ほら、あそこの女の子に聞いてみるっス!」
涼太はそう言って、先程からチラチラとこちらを見ていた、女子生徒に声をかけに行く。
念の為、私も後ろから着いていく。
涼太に声をかけられた女子生徒はと言うと、顔を真っ赤にし小さく黄色い悲鳴をあげ、しどろもどろに会話をしていた。
場所がわかったのか、涼太はお礼を言って、体育館方向へと向かって行くので、私も女子生徒にお礼を言ってその方向へと歩いて行く。
『涼太って本当にモデルだったんだね』
「あれ?俺の魅力に気付いちゃったんスか?」
『私は笠松先輩一筋だから』
「わかってるっスよ〜」
体育館に近付くにつれ、ボールの音やバッシュのスキール音が聞こえてくる。
ドアから顔を覗かせてみると、バスケ部の練習風景が見える。
「やってるっスね〜」
『涼太...後ろのギャラリーどうにかして...』
私たちの後ろには、多くの女子生徒達が着いてきていたのだった。
27話 黄瀬涼太サイン会IN誠凛(非公式)→←25話 本音は
85人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時