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十二日目 ページ13

漸く着いた__




“武装探偵社”だっけ?




つい最近設立されたと聞いた



乱「あ、Aじゃん!お久し振り」



『お久し振りです。乱歩さん』



乱「あれ?今日は仕事で来た訳じゃ
  ないんだ」



流石、鋭い観察眼だ


『はい。個人的にお聞きしたい事が
 あって来ました。突然申し訳ありません』



乱「いいよ。ここ最近依頼もなく
  暇だったから」



『立ち話も何ですし何処か座ってからに
 しましょう』



そう促す様に近くの喫茶店に
入った



乱「さて、この名探偵に聞きたい事とは
  何かな?」



『単刀直入に云います。兄、太宰治を
 探してください』



乱「んー、探しても良いけど何か
  僕にメリットがあるの?」



矢張りそう来たか



『じゃあ、こうしましょう。
 兄をそちら側で働くようにします』



”織田作之助”がいなくなった今




兄がこちら側に居る意味も無い筈だ




乱「……成る程ね。解った、引き受けよう」

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作者名:すみっこ | 作成日時:2017年4月13日 23時

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