We are ST☆RISH ページ31
「愛島ならもうここにはいないぞ」
カミュの一言に全員信じられない顔をする
昨日まであんなに一緒に歌いたいと言っていたセシルが王位継承の為にアグナパレスに帰った
彼のコテージに残されたのはペンダントと春歌が書いた曲
信じられないという言葉が飛び交う中レンとトキヤは王位継承の重さから全てを忘れるために置いていったかも知れないと否定をする
音「そんな…！」
「そんなはずない!!」
音也の声を遮る大声を上げるなーちゃんに全員視線を向ける
「だってセシルは、歌うこと楽しみにしてたんだよ…！レンもトキヤも信じてよ!!春歌に黙ってセシルがいなくなるなんて、ありえないでしょ!!」
頭の中の多くの感情に我慢の限界だったのかなーちゃんは泣きながら飛び出していく
しかし追い掛ける気力も無く全員、扉とセシルの『忘れ物』を見つめた
＊＊＊＊ ＊＊＊ ＊＊＊＊
涙をそのままに暫く走っていると、あるコテージの会話が耳に入る。覗き込むと、先輩四人が、ウッドデッキでお茶をしている。何の話をしているのだろうと身を前に出し聞き耳をたてようとしたなーちゃんだが足元の芝生が音を立ててしまった
それに気づいた先輩がなーちゃんの方を向く
カ「貴様、何をしている」
藍「泣いてるの？」
嶺「あまちゃん？」
「……すみません」
泣きすぎて目は腫れて俯くなーちゃんに蘭丸はウッドデッキから身を乗りだし、手招きをした
蘭「泣いたのか？」
「…」
蘭「…ちゃんと返せ」
「…自分が最低すぎて泣きました」
藍と蘭丸と嶺二はなーちゃんの発言にキョトンとしていたが、カミュだけは察したのか何なのか一人冷静に紅茶を飲んでいる。なーちゃんはセシルのことをつっかえながら話す
残念そうにする嶺二、仕方ないような反応をする藍、カミュに対し蘭丸の発言がなーちゃんの胸にのしかかった
蘭「チッ……くだらねぇ。だから仲間ってのは嫌いなんだよ。期待した分だけ裏切られて、馬鹿見るに決まってる」
その発言に止まった涙がボロボロ零れ、嶺二は慌ててフォローをする
嶺「あまちゃんは優しいよ。君は2人が信じられないじゃなくて、周りを心配してるんだ。皆が大好きだから」
なーちゃんの目線に合わせて話す嶺二の姿勢に批判してしまった2人のことを思い出し泣き出す
嶺「あ、あまちゃん？」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」
蘭「馬鹿これ以上泣かせてどうすんだ!!」
暫く、蘭丸と嶺二はなーちゃんをあやすのに必死だった…
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妄想girl(プロフ) - 本当にお待たせしました。取り敢えず衝突の部分だけ更新しました。残りは明日更新します。それでは (2017年7月6日 1時) (
レス) id: 01b5076d95 (このIDを非表示/違反報告)
妄想girl(プロフ) - 本日は一気に更新、公開デーです！人間としての名前もついたので取り敢えずホッとしています…歌は早見沙織さんの「そらいろ」を拝借しております！そして明日は第1回セシル回を更新します!! (2017年6月27日 16時) (レス) id: 01b5076d95 (このIDを非表示/違反報告)
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