雨上がり ページ20
「雨、上がってる…」
『雨森さんは本当に恵まれてんよ。家族がいて、指導をしてくれる上司がいる…そんな環境は人間、生きていてもなかなか居ないよ』
『だからさ、家族に謝って、もう一度上司に伝えなよ』
『ダメだったら何度でも足を運べばいい』
『花と同じさ、そうやって人は成長するんだ』
「…帰らないと……」
黒木さんの言葉を反芻しながら寮に向かって歩いていこうとする
しかし既に迎えが来ていた
春「なーちゃん……」
全員ずぶ濡れで立っている姿にずっと探していたことを悟ったなーちゃんは謝る
「ごめんなさい!!本当の親じゃない、なんて言ってごめんなさい!!春歌、皆心配かけてごめんなさい!!セシルも八つ当たりしてごめんなさい!!」
翔「お、おい。ちょっと落ち着け…」
しかし静止をレンとトキヤが黙らせる
「私、こんな感情どうやっていいか分からなくなって、社長はチャンスをくれたのに逃げて、自分が皆に比べて情けなくって!!!!」
音「なーちゃん……」
いつも笑顔でいるなーちゃんの本心に驚いたような顔をする
「でも、私、諦めきれなかった!!それでも否定された自分が悔しくって皆に酷い言葉を言って逃げちゃいました!!!!本当にごめんなさい!!許してください!!!!」
その場が静まり返る
そして口を開いたのは
セ「私もごめんなさい…」
セシルであった
「セシルは悪くない!!私が勝手に怒って!!」
セ「それでも、貴方が嫌がる呼び方で呼んだのも事実です!!ごめんなさい!!!!」
そこからはお互いに謝罪の嵐で止められるまで続いていた
レ「俺たちは納得したが一番傷ついて謝るべき人がいるんじゃないか？」
「…はい
春歌、手を振り払って、酷い言葉で傷つけてごめんなさい！
本当にごめんなさい!!
許して……!!!!」
真剣に謝るなーちゃんの姿に春歌も暗い気持ちが薄れていった
春「なーちゃん、皆、怒ってないの。でもね、また居なくなっちゃうと思ったから心配して探したんだよ……」
春歌はまるで母親のようになーちゃんを抱き締めながら諭す
春「帰ろう……それで社長に一生懸命『なりたいもの』について伝えよう……！」
とうとうなーちゃんも我慢の限界だったのか涙を流してわんわん泣いていた
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妄想girl(プロフ) - 本当にお待たせしました。取り敢えず衝突の部分だけ更新しました。残りは明日更新します。それでは (2017年7月6日 1時) (
レス) id: 01b5076d95 (このIDを非表示/違反報告)
妄想girl(プロフ) - 本日は一気に更新、公開デーです！人間としての名前もついたので取り敢えずホッとしています…歌は早見沙織さんの「そらいろ」を拝借しております！そして明日は第1回セシル回を更新します!! (2017年6月27日 16時) (レス) id: 01b5076d95 (このIDを非表示/違反報告)
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