朱桜に扱い ページ10
「ここで残っても変な人に身体使われるだけよォ？」
「ひっ……なんだか異様な口調！
セナ！この人変な人ですよ！」
「なんで呼び捨てしてるわけぇ？一応、今日からあんたの『先輩』なんだけど」
ちょっと待て。
どうして私がマフィアの本部に行く事になっている。嫌だよ、こんなオカマ口調の人が居るところにいたら私どうなっちゃうと思うの。どうなるか分からないから怖いじゃないか。後ずさりする私を半ば怒りながら睨むセナとやら。
「…上下関係とか嫌い。ずっと底辺でのたうち回ってたせいで嫌気がさすから」
「なら、私はカナドメさんをお姉様と呼ばせていただきましょう」
新たに増えたメンバーの中で比較的珍しい髪の色をしている、程よい低音の声が響く。にこやかに笑う彼からは上品さを感じた。気品溢れる立ち振る舞いと喋り方に、それとどこか違う雰囲気。こんな波乱万丈メンバーズと一緒にいなさそうな雰囲気。
しかし、思うことはただ一つ。私はその彼の背中をそっと出口に押して微笑む。
「子供が来るところじゃないよ。帰りなさい」
「子供！？あ、あの私これでも一歳差ですよ！」
「嘘だ！こんな可愛い顔のヤツが1個違いだなんて信じない」
「なんでナチュラルに褒めてるの」
「セナ、どう思う！コイツ違うっすよね！？」
「だからなんで俺だけ呼び捨てなわけぇ！？」
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サクラ(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます！！ (2020年4月13日 11時) (
レス) id: 95161687a4 (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凄く面白かったです！これからも応援しています！更新頑張ってください！ (2017年12月25日 1時) (レス) id: 96aa2f1931 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かきのたね
| 作成日時：2017年11月19日 22時
