#275.感情 ページ24
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「俺は……『Trickstar』に、戻れるだろうか……？」
腕を背中に回され、ギューっと抱き付いて。
不安げに、そう聞かれた。
「戻れるよ」
「
「味わえる、きっと」
「ッ……怖いんだ」
ポツリ、と北斗は呟いた。
北斗の背中を撫でながら、私は話を聞くことにする。
「命は……俺が初めて心を打ち解けれた奴で、家族みたいなものなんだ」
「……うん」
「昔から、俺が氷鷹彩と氷鷹誠矢の子供と知られた時周りにいた奴は、目の色を変えた」
私と同じだ。
澪戸叶の娘とわかると、クラスメイトや教師達は私に媚を売るようになった。
ただ、1人を除いて。
「だけど……命だけは、態度も何も変えなかった。いつもみたいに、笑ってくれたんだ」
北斗はその命ちゃんの笑顔に支えられてきたのだろう。
2人は互いに、依存していた。
「俺は、命に甘えていたんだ。……だから、気付くことができなかった」
言葉に熱が籠っていく。
そして、抱き付いてくる力も強くなった。
「命は苦しんでいた。だけど、俺の前では強がっていて……ッ!!」
今度は、北斗が強がった。
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和花(プロフ) - わたみずさん» ありがとうございます！更新頑張りますね!! (2018年8月31日 17時) (
レス) id: 1e9cdb3643 (このIDを非表示/違反報告)
わたみず(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！♪(*‘ω‘ ≡ ‘ω‘*)♪ (2018年8月30日 18時) (レス) id: f57990a05b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和花 | 作成日時：2018年8月19日 18時
