【おそ松さん】大丈夫だって言ってるじゃん

. ページ11

.









.








お「…出ていけ」


「…」


お「出ていけ！！！！」



カラ「お、おいっ…」




なんで何も聞かず判断するんだろう

自分があってるって解釈は少しズレてるよね



なんつーか、寂しい人というか




ト「この子は……何もしてないよ」


お「…っは？」


ト「ただ、勝手に僕が怯えてただけ」




俯いた顔を上げたトド松さんは笑っていた


何かを抱え込むように、拳を握りしめていた



うん、分かるよ


怖いもんね人間って


すぐにどこかに行っちゃうもんね


すぐにさようならって言うもんね




でもね、臆病者にはならない方がいいんだよ



どんな人も大体考えは同じで、怖くなったら臆病になってしまう





お「じゃ、じゃあなんで…チョロ松も頭を下げていた？」


ト「…それは、チョロ松兄さんがAさんを殴ったから」


お「…あ、あんの野郎！！！！」



「ねぇ、長男様…」


お「あ？」



「自分の勝手な考えで弟振り回してんじゃねぇよ」


お「…あ？振り回してねぇよ！！！」


「この件は、私が悪いって思ってる
私がチョロ松さんに無神経な事ばかり言ったから

でもね……貴方の行動は、兄弟を傷つけるためのものになってる」



お「っｺﾞｸﾝ」




やっと…分かったんだね



私が発した言葉に、おそ松さんは喉を鳴らした



「君は一番じゃない。一番強いわけでもない
君たち六つ子は、6人で一つなんだから
仲良く笑っていきないと…ね？」





トド松side



なんでこの子は僕達六つ子に構うんだろう

あんな明るい性格だったらすぐに友達もできるじゃん



…彼氏も




なのに僕達みたいな底辺に引っ付いて


挙句の果てにはカラ松兄さんと仲良くなってて



僕はどうすればいいか分かんない




十四松兄さんにでもいいから僕を教えてもらいたい




目の前でおそ松兄さんに怒鳴るAさんは

とっても純粋で強くて




それを知ってから僕を教えてもらうのは怖いけど





貴「君らが友達いないなんて今の私にはどうでもいい話
でも、友達が欲しいのなら話は別

私にも友達になる権利はあるでしょ？」




出来る事ならなりたいよ


底辺だって友達ほしいよ




貴「大丈夫だよ

私は何もしないし、まずする権利ない」


ト「…兄…さ」


お「ごめん。俺ちょっと出る」


カラ「あ、おい！」




大丈夫なんて、なんで言えるのさ

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す