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七頁 ページ8

「………始めて、死を目にした。
肉が裂ける痛みを知った。

僕は、敵に片腕を奪われて
だから負けるものかと、敵の首を撥ねとばしたんだ。

ゴロンと転がる敵首を見てゾッとしたよ。
いつか僕の首もこうなるのかと思うと
情けない話、少し腰が引けた。

……………戦がこういうものだという事は分かっていたよ。
けど、知識として知るのと、体験して知るのとじゃ全く違う。」





怖かったんだ、と
彼は震える声で言った。



何の為に僕は戦っているのか、
何の為に人の身を、感情を、痛みを与えられねばならないのか。

僕は刀だ



そう彼は私に言った。

その声はとても頼りなくて、なんだか体もいつもより小さく見えた。





「…………歌仙は、もう只の刀じゃないよ。
人の体と生を得たんだから。

人には刀に無いものを沢山持ってる。
そのせいで今の歌仙みたいに、恐怖や苦しみを感じる事もあるよ、けど

それだけじゃ無いんだよ」




自ら死んだ奴が何を言うんだと、自分でも思う。
けど、優しい人になりたかった。


私が彼に掛ける言葉は優しさで覆われていたけど、その中身はそうじゃない。

私の理想像

それを押し付け自分の欲を満たしてるだけ。
優しい人になりたいという欲を


それでも、それが分かっていても
私の口からはつらつらとソレが出ていた。





「楽しい事や嬉しい事だってこれから沢山有るはずだよ。
ご飯を作って食べる事、季節を感じる事、歌を詠む事、歌仙は好きだよね?
これらは人の体無くしては出来ない事なのだから」





辛くなったら私がいるよ。
私達にはこうやって抱き締める、抱き締められる体があるんだ。


そう言って歌仙を抱き締めると
彼は控え目に、だが縋るように私の浴衣の布を掴んだ。








〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
更新が止まってしまって申し訳ないです本当に…

私は受験生だったのですが、無事高受かり
卒業の準備へと入っています。

4月が来れば私は今まで以上に更新が遅れ、止まる事もあるでしょう。
なので気が向いた時や月一くらいに、あまり期待せず、更新されてたら良いなぁくらいに思ってくれれば幸いです。


(所で皆さんは白山吉光君は入手出来たでしょうか?
私はテスト最終日の朝にゲットすることが出来ました!
彼がいると資材の消費を抑えられるので、もしまだ手に入れてない方は、次の機会に頑張ってみることをお勧めします!!)

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設定タグ:とうらぶ , 刀剣乱舞 , 歌仙兼定   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:赤羽美亜 | 作成日時:2018年11月4日 21時

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