三日目【作曲】 ページ3
「あぁ!また新たな財産が生まれる!
今ここで記さなきゃ…忘れない内に早く!」
きっとこんな事を言いながら毎回恒例の「あの作業」に取り掛かったことだろう。
今しがた、司君と瀬名先輩にお叱りを受けている。方や、私は嵐君のガールズトーク(仮)に付き合っていてとても充実している。
さて、この壁に描かれた名曲たち。
月永先輩が納得してから消す作業に入るのだが、とりあえず副会長と椚先生に見つからないようにしないと。
「なんで壁に書くかなぁ!王さまも大概にしてよねぇ!!」
「瀬名先輩の言う通りです!leaderはもう少しmoralを学ぶべきです!」
「セナもスオ〜も分かってない!!
おれは今、どうしようもない病に身体を蝕まれているんだ!
宇宙人に誘拐されたどころじゃないぞ」
反省の色はない。
この被疑者一体どのような書類送検で捌こうか。一層の事、テミスの剣にでも裁いていただこうか。全く、とんでもない確信常習犯だ。いや、確信犯ではないのか。そこがまたタチが悪い。
瀬名先輩は心底呆れた様子で一応、と耳を傾ける。
「で、その病って」
「恋の病」
「かさくん、コイツのことそこら辺に縛り上げといて」
「待ってよセナ!同じ男ならわかるだろーっ?!」
慌てる月永先輩に司君は真顔で口を開き
「Yes,sir」
一言。
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かきのたね(プロフ) - ソーダさん» ありがとうございます!!!少しずつではありますが更新頑張っていきます!! (2017年11月3日 23時) (レス) id: 927894499b (このIDを非表示/違反報告)
ソーダ - 凄く面白い!!!これからも頑張ってください!応援してます! (2017年11月1日 21時) (レス) id: 71503843a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かきのたね | 作成日時:2017年10月31日 22時