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現在弍拾弍 ページ25

もうあれからまぁまぁ経った。

お父様からの通信では、あの後犬夜叉はどうやら2度目の墓参りをしたそうだ。
私も、1度くらい墓参りをするか。
もちろん、お父様達のことは生き返らせるつもりだ。
だけど、その前に1度だけ。

でも、お父様や十六夜様に犬夜叉達は奈落という半妖を追っていることを話したら、
自分達を生き返らせるのは、その奈落とやらを消滅させた後、
ことが落ち着いてからにしよう、ということになった。

いつになったら私はお父様達に直接お会いできるのだろうか。

いくらいつでも話せると言っても、やっぱり直接会うのとはまた別。

だから、お父様の墓参りに行き、お父様と直接会い、話す。
抜け殻()とは言え、お父様の体に違いない。


『(生死刀、私をお父様の元へ連れて行ってください)』

ピカ〜!

途端に生死刀が目を開けていられないほどの明るい光を放った。

光が徐々に収まっていき、ゆっくりと目を開けると、妖怪の墓に来ていた。


『ここにお父様が……』


お父様を見つけるのは一瞬。
お父様はこの大きな墓に相応しい、大きな体。
あれが、お父様の完全に変化を解いた姿。

私はお父様に妖力では上回っているが、体は男女差の関係で1回り小さい。
殺生丸よりは大きいが…

殺生丸にもちゃんと私達のように変化を解いた姿はある。
だけど、殆どその姿になることはない。
体が大きいと、その分食べるものもたくさんいるし、場所もたくさんいる。
それに、的が大きいとあちこちから狙われやすくもなる。

まぁ、私達も殆どあの姿にはならない。
やはりあの姿は不便だからだ。


私はお父様のあの大きい体と話すのに相応しい、変化を解いた姿になる。


『お父様、お父様の墓参りに参りました。

犬夜叉達も奈落を倒すのに相応しい力をつけて来ました。
すみません、今しばらくの辛抱です。

本当は一刻も早くお父様をこのような場所から連れて帰りたいところです』

闘「お前は気にしなくていい。
これは私自身が決めたことなんだから」


お父様の声が聞こえる。お父様の体から。

といっても、お父様の魂はあそこにあるが、
体は骨だけだから、魂自体が私に直接話しかけているだけ。

体は本物でも、声はやはり魂の声で、体から発せられる声ではない。

寂しい……


闘「そう悲しむな。本当にすまないな。
犬夜叉、殺生丸、お前達早く強くなって奈落を倒してくれ。
じゃないと、お前達の大切な姉が悲しむぞ」

『お父様……』

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設定タグ:犬夜叉 , 殺生丸   
作品ジャンル:アニメ
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ゆい(プロフ) - ありがとうございます!そう言って頂けると励みになります!更新頑張ります! (2018年3月12日 12時) (レス) id: 9d91e4b96d (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - いきなり感想失礼します!とても設定など詳しく書かれていてわかりやすいですし、とにかく内容が面白いです!更新楽しみにしています♪ (2018年3月12日 12時) (レス) id: 1aeb82d3f5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい | 作成日時:2017年12月18日 21時

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