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*木に花 ページ16

ジャーファルside

あれから、数年___卦凰帝国は滅んだ。
彼女が自らした。

国民は怒ったが、彼女のことを知って、国民は理解して、去った。

神覇殿や菊犂殿は、シンドリアの王宮で働いてもらっている。

Aさんは___

「あれから、数年経ったなぁ」
「ええ」

「彼女が、神と共に旅立って、経ちましたね」

あの日。彼と旅に出た。
世界を変えるために、人をちゃんと見て、考えて。

私は止めた。行かないでくれ。と、はじめてそのような気持ちを言ったかもしれない。

けれど、嬉しそうな顔をして、ごめんね。と言った。

「かなりショックでしたよ」
「ははは」

「なに笑ってるんですか。縛り上げますよ」
「すまん。よして」

それから世間話をして、仕事へと戻った。





「ジャーファル様」
「どうしました?マリン」

前より少し、大人びた彼女。彼女はAさんと、旅立つ前なにかを話して、大人びた。

マリンが言う。

「サプライズを行いますので、部屋に行っててください」

「?なんの、サプライズ?」
「それは言えません。神覇!連れてって!」

と言うと、神覇が私を抱き上げた。私は驚く、けれど、

神覇は抵抗もさせず、あっという間に私を部屋に閉じ込めて、行った。

「……なんなんですか……」

サァ、とカーテンが揺れる。その方をみた。すると、

「A、さん?」
彼女がいた。

幻覚か?けれど、でも、私は動いていた。

彼女へ向かっていっていた。彼女も、受け入れると言わんばかりに、両手を広げた。

そして、

「Aさん……!」
「ジャーファル……!」

私達はお互いを抱き締めた。
離れないように、それはもう、しっかりと。

彼女が言う。

「ただいまぁ、ジャーファル」
「はい、おかえりなさい」

「……ふふ」
「なんです?」

Aさんは私から離れて、私の手を掴み、腹部へと触れさせた。

訳がわからず、ハテナマークを浮かべる。

彼女は楽しそうに、笑う。
そして、訳を説明してくれた。


「あ か ち ゃ ん♪」
「……はぁ!?」

私は思いっきり、手を離す。が、その手を強く掴んで、また触れさせる。

「いつのまに……」

「確かに、私は貴方と交 尾してないけど」
「さらっと言わない」

「神が孕ませてくれたのよ」
それはとても、嬉しそうだった。

「あ、神は……?」

「彼は戻った。父さんも、もとの場所へ」

しまった。と思ったが、彼女はまだ嬉しそうで、気にしていなさそうだった。



「……ありがとう。Aさん」
「……こちらこそ」

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設定タグ:マギ , ジャーファル、恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:暁の雨 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年4月23日 15時

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