第二十五話 処罰 ページ28
次の日の朝、朝食のテーブルに僕とハリー、ハーマイオニー、そしてネビル宛に四通の手紙が届いた。
『
処罰は今夜十一時に行います。
玄関ホールでMrフィルチが待っています。
M.マグゴナガル』
時刻は夜十一時。僕達三人は談話室でロンに別れを告げ、ネビルと一緒に玄関ホールに向かう。
フィルチとドラコはもうついていた。
「ついて来い」
そう言ったフィルチに続き、真っ暗な校庭を横切っていく。しばらく歩くとハグリッドの大きな声が聞こえてきた。
「フィルチか？急いでくれ。俺はもう出発したい」
ハリーのホッと安堵した顔を、フィルチは見逃さなかった。
「あの木偶の坊と一緒に楽しもうと思っているんだろうねぇ？お前達がこれから行くのは森の中だ。もし全員無傷で戻ってきたら私の見込み違いだがね」
それを聞いたネビルは低い呻き声をあげ、ドラコもその場でピタッと止まった。
「僕は森には行かない。もし僕がこんな事するなんてパパが知ったら……」
「まあまあドラコ、僕が守ってあげるから」
宥めるように僕が言うと、ドラコは不安気に僕の真横を歩き出す。いつもこうなら、少しはかわいいんだが。
ハグリッドが先頭に立ち、ついに森の外側までやってきた。
「あそこを見ろ。銀色の光った物が見えるか？一角獣の血だ。何者かにひどく傷つけられた一角獣がこの森にいる。皆で可哀想なやつを探すんだ」
「分かった」
そうして、僕達は二組に別れる事になった。
ハグリッドはハリーとドラコを一緒にするのはまずいと思ったのか、僕をファングとドラコとネビルと一緒にする。
ハリーは、ハグリッドとハーマイオニーとそれぞれの道を進んでいった。
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作者名：空天 馬
| 作成日時：2016年6月11日 1時
