半呪霊の片鱗を見せた(かもしれない)膿爛。 ページ13
うーん、やっぱ力を抑えた状態じゃこれくらいが限界かな。
掠ったけどダメージ入ってないっぽいし。
まいっか。
でまあなんやかんやで特訓。(そもそも私は呪力操作とっくに完璧だったし)
五条先生曰く「Aは体術教わるなら真希達と組んだほうがわかりやすいと思うよ」とのことで。まあ体力バカの悠仁と最強の五条先生のなかに入っていける気がしないし、いいんだけど。
「“器”なんて聞こえはいいけど要は半分呪いの化物でしょ」
「そんな穢らわしい人外が隣で不躾に“呪術師”を名乗って虫酸が走っていたのよね?」
「死んでせいせいしたんじゃない?」
ああ、これ、実際に面と向かって言われると殺意がわくな。
普段だったらついさっき吹っ飛んでった東堂さんと伏黒くんのほうに行ってただろうけど、今は____
『あんたになにがわかんの?』
は?と声を洩らす禪院さん。
若干野薔薇ちゃんも驚いた顔をしてるけど無視する。
『は?じゃねえよ。人の家族を穢らわしいとか化物だとか、
よくもまあそんないけしゃあしゃあと言えんね?
人のことを悪く言っちゃいけませんなんて幼稚園児だってわかるよ?
それとも、そんな簡単なことすらわかんない子供なの?』
「……口の利き方、教えてあげる」
ジャキリと銃を構える禪院さん。
『やってみろよ、幼稚園児以下が』
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「おいA!落ち着け!」
「ちょっと、確かに腹は立つけどあんたが術式下手に発動したら殺しちゃうでしょ!」
『フーー、フーー』
気が付いたら、禪院さんは倒れてボロボロになっていて、真希さんや野薔薇ちゃんが私を抑えてた。どうやら術式を使う手前あたりで止めてくれたようだ。
こちらを睨みつけながらも弱々しい様子の禪院さんを見て、ようやく頭が落ち着いてきた。あー、やりすぎたな。でも後悔も反省もしていない。
フー、と軽く息をつくと、力を抜いた。
『言っときますが、私、間違ってるとは思ってないですよ。私も、貴女“たち”の考えも。
だけど私はその考え方の違いをつっつかれて、簡単に許容できるほど大人じゃないんで。』
服汚れちゃったんで、帰りまーす、そう言って踵を返した。
後で先輩たちからは叱られたけど、経緯を話せば、それはあいつらも悪いわな。と言ってくれた(キレてもギリギリまで術式を使おうとしなかったことも褒められた)。
…それにしても東堂さんなんで帰り際ガン見してきたんだろう…
七海さんはかなり好きだったので!by膿爛→←なんか異次元バトル観戦してたら語彙力なくなった件。
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ガティ - 神作品を見つけてしまった、、、 更新頑張ってください!無理しないでくださいね(*^^*) (9月17日 22時) (レス) @page31 id: 7efe7bda38 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと - マリかさん» 神……?うれし……がんばりますぅ……(喜びを噛み締めている) (2022年7月9日 15時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
マリか - 神作者様〜!この作品大好きです!貴方様は神です!体調に気をつけてがんばって下さい!!応えんしてます‼ (2022年7月9日 11時) (レス) @page31 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりぃむとちょこれぃと - サナさん» 次元の彼方に消えました…… (2022年6月29日 21時) (レス) id: 8ef3002cf4 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - ありゃ…?続き…ガサゴソガサゴソ、ヒョイッ……?どこ行った? (2022年6月19日 21時) (レス) @page30 id: c963b9e525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あいすくりぃむとちょこれぃと | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年4月2日 9時