不規則な日常を____【iris】

16*　ラストだもん。　【水】　ﾘｸ* ページ19

今回が高校ラストの体育祭で。

僕は好きな子に告ろうと思った。

今まで事あるごとにその機会を自ら逃してきたから。

そんな僕に飽き飽きしながら


「ずばっと告ったらええやん。ほとけも女々しいやつやな〜」


なんて親友に紺色の髪を揺らし言われたもんだから。


『じゃ、じゃぁ、リレーアンカーで一位取ったら、付き合う、。』


そう答え。

そしたらそれをクラスの男子共が茶化して。

僕をアンカーにストレートで入れるもんだから。


あんのバカども。。

なんて思いを抱えつつ、練習に全力で励んで。





。




当日。

横を走る4組の男子は陸上部で、実際諦めかけてたけど、

アンカー手前の子がバドンミスしちゃって大幅にリード出来た。

後は無我夢中に走るだけで。

白いテープが見えた時、応援席に居るAと目があった気がして、

疲れ切った身体に一気に力が入って、テープを切ることが出来た。

応援席から上がる歓声とともに、いふくんに促されこちらに向かってくるA。


「ほ、、ほとけ、くん、？」

『あ、、Aちゃん、、。えと、その、』


としどろもどろになっていると、Aの背後で

行 け ！ 言 っ ち ゃ え ！

そう口パクする彼の姿が目に入って、。


俯きがちになっちゃったけど、


『一位とったらっ、告白するって決めてて、その、、』

『ぼ、僕と付き合ってくれませんかっ、、！』


そう言うとぼっ、、と赤面するA、
茶化す周りの声。

それらがまじり目がくらんだ。


「ぉ、、お願いし、ます、、」


その声を聞き「おぉーっ！」「まじかよぉ、、」なんて声を漏らすクラスメイト。


受け入れられなくて


『へ、、？』


なんて情けない声を出しちゃう僕に肩組みして「良かったやん！」と一緒に喜んでくれるいふくん。

僕、成功しちゃったんだ、、、


と、前を見ると控えめに手を広げているA。

きゅん、と胸が音を立てた。




ばふっと飛び付きぎゅぅう、、ってしてみれば再び上がる周りの歓声。

高校最後。良い思い出です。




大学はプロポーズでもしちゃおうかな。



なんて考える呑気ない彼なのでした。



















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リクエストありがとうございますっ
なにかあればお申し付けください、！

ちなみに大学でも自由参加型とかで体育祭あるらしいです！







リクエスト募集中。

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