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『私、マネやります』
しっかり2人の目を見てそう告げると、やっぱり驚いている。
「えっ、あ、ありがたいけど……何でか
聞いても良いか?」
澤村さんがそう聞いてきた。
『え、だってあんな啖呵切っちゃいましたし、
なんかここで諦めたら影山に負けた気がします。
それに、やっぱり私はバレーが好きだから……
私には出来ないって諦めていたけど、最高な
バレーを作り上げる手助けが出来るなら、とても
嬉しいです!!
だから、私バレー部のマネやります』
ちょ、ちょっと台詞クサかったかな…?
でも2人は笑顔だった。
なんか烏野笑顔強すぎん?←
「そうか!古部さんがマネになってくれたら頼も
しいよ」
「だなー、清水も喜ぶべ!」
『あっ、私の事呼び捨てにしてください!
先輩にさん付けられるとなんか背中むず痒く
なります』
「ちょwwそんなアレルギーみたいのあるのww」
「わかった、改めて宜しくな古部」
『はい!』
「宜しく、俺の事はスガでいいよー」
『スガさん…ですか?』
「やだっ大地ーウチの後輩可愛いっ!!」
「抱きつこうとするな馬鹿」
なんだか3年の先輩はあれだな、両親って感じがする。問題は色々ありそうだけど、この部に入れてやっぱり良かったかも。
「古部って帰り何?」
『バスですよ?』
「おっ、じゃあ送ってくよ」
スガさんはサラッと言った。
『え!?い、いいですよ、そんな…私のバス停
学校から離れてるし…』
「なら尚更送ってく、今日倒れたの忘れたのかー」
『いや、あれは不可抗力で…』
「先輩の好意に甘えなさい!いい?」
『…じゃあよろしくお願いします』
スガさんはことある事に先輩って使ってきそう、要注意だな。
「俺も送っていきたいけど、ちょっとコーチと話
あるから」
「わかった」
『そ、それではお先に失礼します』
「おう、また明日」
あ、そっか
明日も私、学校に来れるんだもんね。
『はい!また明日!』
その後、スガさんとの帰り道で、今日の部活は私と影山の騒動があった為に早めに終わったと聞いて罪悪感で死ねると思った。
なんならスライディング土下座しっかりコンクリートロードでやったよ。
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これから1日2話更新で進めていきたいと思います。
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ゆん(プロフ) - めちゃくちゃおもしろかったです🎵続きが気になります! (2022年4月8日 9時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薄桃桜 | 作成日時:2021年1月17日 16時