夜久衛輔 ページ22
｢夜久さぁん！耳引っ張らないで下さいよ〜！｣
｢うるせえリエーフ！お前が俺の前に立つのが行けないんだよ！｣
とても綺麗な顔立ちの長身男とその男を耳で引っ張り回す私より少し高い猫目の人。手を振りながらこちらに向かってきて私のことを興味津々に見始める。何故か嬉しそう。
｢幼馴染のA｣
『あ…風蝶Aです』
｢あ〜！！はいはい幼馴染ね、アイツだけと思ってたのにやるなぁ〜研磨｣
｢別に…｣
2人だけなにか盛り上がってるみたいだが気にしないでおこう。私も加わっていじってやりたい所だが研磨が怒りそうで怖いのでやめときます。
｢あ、俺は夜久衛輔な！そんでこのヘタクソノッポがリエーフ！｣
｢夜久さん！ヘタクソって言わないで下さいよ！！｣
｢ヘタクソにヘタクソって言って何が悪い！｣
この2人の会話は日常茶飯事なのだろうか、研磨は気にせずに話進めるので私も気にしない方がいいのかもしれない。まあ入ったってどうこうできる訳じゃないのだけれど。
｢風蝶は研磨と同じ2年？｣
『はい、そうです！本当は私も音駒通うつもりだったんですけど親の転勤で兵庫に行ってしまって…』
｢それは大変だったなぁ…あ！研磨と幼馴染って事は黒尾って奴も幼馴染なのか？｣
『ええ、まあそうですね！そういえば研磨ママから差し入れ預かってるんでもし良かったら休憩の合間にどうぞ』
｢おお！さんきゅーな！｣
預かっていた物を夜久さん渡して1人体育館から離れる。外は風なんて吹いていなくてただ蝉の暑苦しい鳴き声が響くだけだった。その音の中に1つ深いため息が聞こえた。これは紛れもなく私である。
思い出したくもない昔の記憶がフラッシュバックするかのように脳裏に過ぎった。彼は今どこにいるのだろう？会ったらどんな顔して話そうか、気にしてないフリした方がいい？
会うのが…怖い。思ってた以上に私は怖がりみたい
｢お姉さん、そこでなにしてんの？｣
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ちゅこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。大変お待たせ致しました…全力で頑張らせて頂きます！！ (2021年9月30日 22時) (
レス) id: a23258a94d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゅこ | 作成日時：2020年12月13日 19時
