シャフス ページ21
駅から徒歩10分近くにある学校、だから迷うことなく着いた。校門の前に立ち、一体どこに体育館があるのか困惑する。夏休みだから人も余りいない、とりあえず研磨に助けを呼ぶべきだろうか…？
｢あの〜大丈夫…ですか？｣
『あ、はい！？』
声を掛けられた、目の前には私より遥かにガタイのいい長身の男。焦げ茶色をした髪は長いのか下の方にお団子して結んでいる。この人に助けて貰おうか、そう思ったが少し勇気がいる。何故ならば
顔が怖いからだ。
だめだ…明らかな強面顔。中身は分からないけれど顔の印象強すぎて話しかけずらい。いやでも困ってるのを見て話しかけてくれたんだよ…ね？誘拐とかじゃないよね！？
｢えっと…俺も外部から来たからあんまり知らないんですけど、もし良かったらここの生徒呼びましょうか？｣
やばい良い人だよこの人！！！勘違いしてしまってごめんなさい
『あ、その、バレー部…ってどこで練習してるか分かりますか？そこに友人が合宿してるらしくて』
｢ああ、それなら俺もバレーの合宿中なんで案内出来ますよ｣
『ありがとうございます、えと…お名前は』
｢東峰旭です｣
東峰さんはバレー部の居る体育館まで案内してくれる事になった。着くまでの間、彼は私に話題を振ってくれ顔に似合わない紳士な対応をしてくれた。彼は烏野と呼ばれる県立高校の3年生らしい。
｢はい、ここだよ｣
『本当に助かりました、ありがとうございます』
｢誰探してるの？よかったら呼んでこようか？｣
『いや、多分気づいたらこっち来ると思うんで大丈夫だと思います』
｢A｣
『ぁ…研磨！』
東峰さんと話していると後ろから懐かしい声が聞こえる。振り返って確認すると変わらずの猫背に貧弱そうな体。少し違うとすれば彼が髪を染めていたとこだ。
『久しぶりだね〜研磨！髪どうしたの？若気の至りって奴？あ、そうだ研磨ママから差し入れ渡されたの！ほら見て〜はちみつレモン！美味しそうだよね、私も貰ってもいい？』
｢……うざい｣
『え、久しぶりの会話がそれって酷くない？』
｢まあでも、約束守ってくれてよかった｣
そりゃあ…幼馴染の頼みですもの。行かないわけないじゃない。それに、侑君にも後押しされたしね〜
｢おーい研磨ぁ！誰だその子、知り合いか！？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1224人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅこ(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。大変お待たせ致しました…全力で頑張らせて頂きます！！ (2021年9月30日 22時) (
レス) id: a23258a94d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの？私バカなの？((((喧しいわ (2021年9月1日 23時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅこ | 作成日時：2020年12月13日 19時
