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誰かが紅色に輝く鳥居の上から、
逃げていく盗賊を見ていた。





「こんな場所に足を踏み込む方が悪いだろ。
久し振りの人間のお客さんだと思ったのになぁ。

俺の期待を返してほしいわ!


まあ、こんな山奥に来る奴なんて、
盗賊か変人くらいかぁ…。」


そう言うと、その者はクスっと微笑んだ。

その者の視線は、鳥居の下の一人残された娘に
向いている。





「いや、それにしても…。」


鳥居の上からヒョイっと降りて来たのは、
赤い着物を着た人間だった。

いや、
人間の姿へ化けた【妖怪】と言ってもいいだろう。






「捨て子か?
何にしても、傷が多過ぎる。
眠ってるし、俺は手当なんて出来んし。
彼奴に頼むしかないかぁ。

ましてや、人間の生娘。喰ってもいいんけどね。」


彼は、ツンツンと娘の頬を押した。








「イ"ッ…!」

男は頬を押していた手を離した。

すごい速さだったが、一瞬だけ、
ビリビリとしたものが体に流れたらしい。





「妖力か?ははっ、仕方ねぇ。」

赤い着物の男は、
化けの皮をはがすかの様に元の姿に戻った。







綺麗な黄色、いや金色のキツネの耳。

綺麗な毛並みの四つの大きな尻尾、
先程の着物とは裏腹な赤々とした綺麗な着物。


その姿を見た者は、
彼のことを口を揃えて言うだろう。








【天狐】だって。

四→←弐



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癒秘松(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2019年5月22日 22時) (レス) id: 9ccb3af217 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» ほんとですか!!ちょっと妄想話を書きなぐりみたいな作品だったんでそう言われると嬉しいです!!コメントありがとうございます( *˙˙*) (2019年5月2日 21時) (レス) id: c6db1ac225 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新、頑張って下さい! (2019年5月2日 19時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年8月8日 13時

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