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十七 ページ17

「やっぱ、朝は少し冷えるなあ。」

「ちよ、寒くない?」
「ん〜…大丈夫だよ、チョロ!」


ちよが百々目鬼の淡い緑色の、
着物の袖を引っ張っている。

肌寒いのか、手から震えているのが見えた。
子供なんだから、甘えたって良いのに。

特に、今日の様な空に雲がかかった日は、
尚更寒いものだ。

雲行きも怪しい。
昔から雨の日は何かが関係しているとされている。



「こりゃあ、嫌な予感がするな…。」

チョロ松はおそ松の言葉を聞くと、口を閉じた。

空気が張り詰めたまま、一向は山のふもとにある
集落に足を進めた。





「あ、かつか?お山の名前と同じなんだね!」
「まあ、ふもとにあるからな。」

数分後、村の居場所を表す標識を見つけた。
ちよは興味津々で標識を見つめている。


「そんなに見ても何も出ないぞ〜、ちぃ。」
「え〜、そうなの?おそにい。」


天狐がニヤニヤしながら、
ちよをいじめる様に言った。
ちよは頬を膨らませ、不貞腐れた。


「いじめるのはやめなよ、おそ松…。」
「ちぇ〜。」


さあ、行こうと言うばかりにちよが先頭になり、
また足を運んだ。

ふもとはもうすぐだ。
集落も、後、数十メートル先といったところか。


木々で暗がりがあった場所を抜ける寸前で、
天狐はすっと尻尾と耳をしまった。
まるで、初めて姿を現した時の様だ。

ちよは初めてみる光景に息を飲む、
どころか、それさえも気にしていない様子だった。




まるで、何かに取り憑かれたかのように。


「さあ、着いたよ。
ここがふもとの集落。【赤塚村】さ。」

チョロ松が手をやった先に、
沢山の人で賑わっていた。

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癒秘松(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2019年5月22日 22時) (レス) id: 9ccb3af217 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» ほんとですか!!ちょっと妄想話を書きなぐりみたいな作品だったんでそう言われると嬉しいです!!コメントありがとうございます( *˙˙*) (2019年5月2日 21時) (レス) id: c6db1ac225 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新、頑張って下さい! (2019年5月2日 19時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年8月8日 13時

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