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十四 ページ14

すっかり日が落ちきった時刻になった。


襖のすーっと言う音が、静寂な空間に響く。


「ちよちゃんが寝たよ。」

開けた本人は全身のいくつかの部分に包帯が
ぐるぐる巻きになっている。



「お疲れ様だ。チョロ松。」

「いや、一様子守は慣れてるもんでね…。
いつもよりはマシだったよ。」


「え?何、チョロちゃん?」



チョロ松がじーっとおそ松に細い目を向けている。
その意味をおそ松は分かっていない様子。
いや、分かっているのだろうか。



その証拠に、ほら。






「え?まさかだよね?なんか言ってよぉおー!」

「……。」




激しく動揺している。

それに対して、チョロ松は言葉を返すことはなく、
時期におそ松が泣くのだ。

そして、
何十年、何百年もこの関係が続いているのだ。


「まるで、チョロ松は子をあやす母のようだな…。
察したぞ…。チョロ松よ。」


「ありがと。」






今日もまた、泣き声が響いた。













「じゃないよ!!」

「「ん?」」


おそ松が声を上げた。
その瞳は、真剣な眼差しに変わっている。



「ちぃのこと、なんだけどさ。
確かに感じたんだ。【あの気配】がした。」

おそ松は頭をボリボリとかく。
残りの二人は、あの気配という言葉に息を飲んだ。






「あの気配とは一体なんだ?」






おそ松は自分の利き手のひらを
ぎゅっと握りしめると、答えた。















「【元祖悪妖怪】の気配だよ。」

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癒秘松(プロフ) - 面白いです頑張ってください! (2019年5月22日 22時) (レス) id: 9ccb3af217 (このIDを非表示/違反報告)
依愛(いあ)(プロフ) - ももまつ(全松girl)@低浮上気味さん» ほんとですか!!ちょっと妄想話を書きなぐりみたいな作品だったんでそう言われると嬉しいです!!コメントありがとうございます( *˙˙*) (2019年5月2日 21時) (レス) id: c6db1ac225 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)@低浮上気味(プロフ) - とても面白くて、続きが気になります!更新、頑張って下さい! (2019年5月2日 19時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:依愛(いあ)@あるぷすいちまんじゃく。 | 作成日時:2017年8月8日 13時

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