倉持洋一に誘惑されました。【ダイヤのＡ】

10 意外と女々しい ページ11

Aside



あ「それじゃあみなさーん！今日はこれで部活終了ですよー！」



Aの声が部活の終了を告げる。





伊「Aーーーーーーーーー！！」



ビクッ



あ「な、なんですか！伊佐敷先輩っ！？」



亮「校門のとこで男の子が待ってる。」



亮さんまでいたのか！



春「って、栄純くんが言ってましたよ！」



春市くんも！ 可愛いなー。



あ「わかりました！」



あーー。うっかり忘れてた………。



サッカー部、もうとっくに終わってるじゃんか………。





ーーー



あ「どこだろう………。」



翔輝くーん。どこですかー……？



翔「松岡！」



後ろを振り向くと翔輝くんがいた。



あ「待たせちゃってごめんね……！それで、どうしたの？」



翔「あ、俺……さ……」



あ「うん？」



まっすぐAを見つめる翔輝。



翔「松岡のこと……好きなんだ。付き合ってくれ。」



あ「えっと………」



そのとき、洋一の顔が頭によぎる。



どうして今……洋一が？



……もしかして！



昨日のキスがちょっと大人のキスだったからまだ忘れられないとか！？



翔「松岡？」



翔輝の声で我にかえる。



あ「あっ……！あの……ごめんなさい。私、翔輝くんとは付き合えない……です……。」



翔「……どうして？俺じゃダメなの？



好きな人いないならさ、お試しでもいいから付き合ってみない？」



あ……翔輝くんって意外と女々しい人なのかな………？



あ「私は……いくらお試しでも、好きな人いなくても……



……好きじゃない人とは付き合えないからっ！」



力を込めて翔輝を見る。



あ「それじゃあっ！」



気まずい雰囲気、ホント苦手……



翔輝は走り去ろうとするAの腕を掴んだ。



翔「待ってよ！」



腕を掴まれたAは振り払おうとする。



痛い……っ。痛いよっ……！



あ「………っ！」



翔「俺じゃダメなわけ？」



翔輝はAの顔に自分の顔を近づける。



Aはすぐにキスをされることがわかった。



あ「い、嫌っ！」



その時Aは翔輝からのキスを心の底から嫌だと思った。



あ「誰だって女子に無理やりせまる男子は嫌だよっ！」



翔「でも……ここまできたらそんなの関係ないよ。」

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