倉持洋一に誘惑されました。【ダイヤのＡ】

5 ヤキモチと怒り ページ6

Aside



……ブーッブーッ



あ「誰だろう……」



Aが部屋でゆっくりしていると、ケータイがなった。



画面には"洋一"の文字が写しだされる。



ーーーーー

今から俺の部屋来いよ！
暇だからよ！

ーーーーー



しょうがないなぁ。



Aは返信せず部屋着のまま倉持の部屋に行った。



コンコン



倉「入っていいぞー。」



あ「おじゃましまーす！」



部屋に入って、ストンっと倉持の隣に座るとあることに気づく。



あれ？



あ「増子先輩と栄純くんは？」



倉「増子先輩は素振りで沢村はクリス先輩からの厳しいメニューやってるぜ！ヒャハハ！」



あ「そっかー。

あ、暇ならさ私の話聞いてよ。」



倉持は、ああと頷く。



あ「あのね、今日翔輝くんとお昼食べたんだー。」



何やら嬉しそうに話すA。



倉「ヒャハハ！だからなんだよ！」



私はムスッと頬を膨らます。



あ「まだ話の続きがあるの！」



倉「んで？」



と、話の続きを促す倉持。



あ「それでー………っ///」



あ……。



Aはそこで翔輝とのキスを思い出した。



倉「ん？どうした？」



あ「いや…なんでもない……。」



小さく言って髪を耳にかけるA。



バレたら洋一、なんて言うかな……。



倉「ウソついてんじゃねーよ。」



グイっとAを自分の方に寄せる倉持。



あ「洋一！？」



倉「Aはウソついてる時髪を耳にかけるからすぐわかる。」



あ「よ、よく知ってるね……///」



自分でも気付かなかった………！



倉「ずっとお前のこと見てきたからな。」



耳元でコソッと囁かれる。



倉「で？なにかあったんだろ？」



あ「え、えと……その……。キ、キスされまし……た………///」



ボソボソと言うA。


倉「………。」



あれ？洋一？



何も言わない倉持。



あ「なんか……怒ってる？」



恐る恐る聞くと、倉持が低いトーンで答えた。



倉「ったりめーだろ。」



倉「好きな女が他の男とキスして怒らねー奴がいるかよ。」



あ「え？」



好きって、冗談じゃなかったの……？



真っ直ぐ見つめてくる洋一。



その途端、視界が急にひっくりかえった。



そして自分の口が洋一の口で塞がれた。

6 とても甘いキス→←4 受け入れたキス

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す