好きになってよ。【ダイヤのＡ】

再会 ページ4

あなたside



今日から青道に転入することになった私は教室に入って驚いた。



……一也？



同じクラスの可能性はあるってわかってたけど……。



動揺を顔に出さないようにするA。



今は気づかないフリしとこう。あとで話し掛けてみようかな……。



倉「よう橘！俺は倉持洋一！！野球部だ、よろしくな！」



隣の席の人、明るい人でよかった……。



ーーーーー



担「それじゃあ一時間目の準備しとけよー！」



少し時間あるから一也に話し掛けてみよう……。



あ「ね、ねえ、一也……！久しぶりだね……！」



私に一也に話し掛ける資格なんてあるかわからないけど………。



御「何？橘さん。」



あ「……っ！あ、えっと…ごめん！なんでもない！」



倉「？」



タッ



最悪の再会だ…。



気がついたら一也の前から、教室から走っていて校舎裏に来てた。



あ「……っ。うっ……。」



きっとあの頃だったら君は私を追いかけてきてくれた。



イタズラな笑顔で名前を呼んでくれた。



私よりも大きい手で頭を撫でてくれた。


でも……今はもう、違う。



てゆーか、どうしよう……。



教室抜けてきた理由、なんて言い訳しよう。



好きな人に名字で呼ばれて悲しくなって自分を責めて泣きたくなったから。



なんて、言い訳するの？


笑われるに決まってる。



やっぱり、一也はもう私のこと嫌いなんだな。



私だけ片想いなんてバカみたい。



涙が溢れてくる。



「あれー？こんなとこでどうしたのー？」



「君みたいに可愛い子がこんなとこでサボり？」



声の方を見るとあきらかに道を踏み外しましたと言わんばかりの不良が３人いる。


ヤバい……どうしよう……。怖い……。



不1「なんで泣いてんのー？」



不2「俺達とどっか遊びに行こーよ。」



あ「遠慮しときます……。」



不3「んなこと言わないでさー。」



不2「強引にでも連れてこーぜ！」



不良の１人が言うと他の２人賛成して



グイッ



私の手を思い切り引っ張った。



あ「や、やめてください！」



抵抗するが全く敵わない。



痛い。痛い。痛い。



もうどうしていいかわかんないっ！



でも…好きな人には嫌われちゃったし、授業投げ出しちゃったし。



もう……このまま行っちゃおうかな……。流れに身を任せて……。



なんて諦めてたら急に不良から自分の体が引き剥がされた。





？「お前ら、男３人で１人の女によってたかってなにしてんだよ！」

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