4,転校 ページ5
「いやぁ〜にしてもさ、帝光中って言うから心構えしてたけどあんまり強くなかったね〜。」
今にも笑い吹き出しそうな彼女はキャプテンだ。
「キャプテン…そんな事を言ったら可哀想ですよ。」
「あらら。でもさ、そう言って一番下劣なプレーしているのはAだけどね〜!」
キャハハと品のない笑い方をする部員達。
まぁ、ラフプレーしてるのはそうだけど…。
勝つ為だしさ。
しょうがないじゃん?
プルルルル。
プルルルル。
バイブと共に携帯がなり、私は画面を付ける。
母からの電話だったので先輩に断りを入れ横にスライドした。
先輩達は先に行ってると私の前を歩いている。
「もしもし。」
『 A?母さんだけどね、父さんが転勤になったっていうのよ。』
「は?何時よ。」
『1ヶ月後。』
何を言ってるのかな?
1ヶ月後って私中3になるんだけど。
「嫌!転校したくない!」
『もう決まった事なの!仕方ないでしょ!』
「やだ!このチームで日本一にならないと意味がない!」
このチームしか私のプレーを認めてくれないのに。
やっと本気になれるスポーツを見つけたのに。
私は今まで色々なスポーツをやって来た。
サッカー、野球、ハンドボール、バスケットボール。
どれにおいても1番を取り続けた。
どれも初めは楽しかった。
でも、やっていくうちに気づいたの。
対戦相手の目から光が無くなっていく。
私がパスをもらうと、相手は動かずにじっとしている。
私がボールを投げると、バットをふらず、三振する。
ましてや敬遠する。
その内性格が歪み、人を傷つけるプレーしか出来なくなってしまった。
あぁ、バレーボールももう終わりか。
「先輩。」
「どうしたの?A。」
「転校……するそうです。」
その言葉を聞き、先輩の顔から表情が消えた。
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優希♪(プロフ) - 鳴菜瀬さん» いえいえ、書いてくれるだけで嬉しいですから。 待ってますね♪ (2017年4月18日 18時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - 優希♪さん» コメントありがとうございます!!初めまして!!面白いと言っていただけて嬉しいです!ナッシュが出てくる小説はあまり無いので書いてしまいました(笑)更新ゆっくりですが、よろしくお願いします!! (2017年4月18日 17時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
優希♪(プロフ) - はじめまして この小説すごく面白いですね。 夢主のキャラがとても好きです。そして、ナッシュが出てくるなんて幸せすぎます! 更新頑張ってください! 楽しみに待ってます。 (2017年4月18日 7時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます!!読んでくださって嬉しいです!!更新頑張ります!! (2017年4月12日 20時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新頑張ってください! (2017年4月9日 9時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴菜瀬 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aina15261/
作成日時:2017年2月11日 20時