検索窓
今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:21,547 hit

4,転校 ページ5

「いやぁ〜にしてもさ、帝光中って言うから心構えしてたけどあんまり強くなかったね〜。」

今にも笑い吹き出しそうな彼女はキャプテンだ。

「キャプテン…そんな事を言ったら可哀想ですよ。」

「あらら。でもさ、そう言って一番下劣なプレーしているのはAだけどね〜!」

キャハハと品のない笑い方をする部員達。
まぁ、ラフプレーしてるのはそうだけど…。
勝つ為だしさ。
しょうがないじゃん?

プルルルル。
プルルルル。

バイブと共に携帯がなり、私は画面を付ける。
母からの電話だったので先輩に断りを入れ横にスライドした。
先輩達は先に行ってると私の前を歩いている。

「もしもし。」

『 A?母さんだけどね、父さんが転勤になったっていうのよ。』

「は?何時よ。」

『1ヶ月後。』

何を言ってるのかな?
1ヶ月後って私中3になるんだけど。

「嫌!転校したくない!」

『もう決まった事なの!仕方ないでしょ!』

「やだ!このチームで日本一にならないと意味がない!」

このチームしか私のプレーを認めてくれないのに。
やっと本気になれるスポーツを見つけたのに。


私は今まで色々なスポーツをやって来た。
サッカー、野球、ハンドボール、バスケットボール。
どれにおいても1番を取り続けた。
どれも初めは楽しかった。
でも、やっていくうちに気づいたの。

対戦相手の目から光が無くなっていく。
私がパスをもらうと、相手は動かずにじっとしている。
私がボールを投げると、バットをふらず、三振する。
ましてや敬遠する。

その内性格が歪み、人を傷つけるプレーしか出来なくなってしまった。

あぁ、バレーボールももう終わりか。

「先輩。」

「どうしたの?A。」

「転校……するそうです。」

その言葉を聞き、先輩の顔から表情が消えた。

5,先輩→←3,見ていた彼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

優希♪(プロフ) - 鳴菜瀬さん» いえいえ、書いてくれるだけで嬉しいですから。 待ってますね♪ (2017年4月18日 18時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - 優希♪さん» コメントありがとうございます!!初めまして!!面白いと言っていただけて嬉しいです!ナッシュが出てくる小説はあまり無いので書いてしまいました(笑)更新ゆっくりですが、よろしくお願いします!! (2017年4月18日 17時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
優希♪(プロフ) - はじめまして この小説すごく面白いですね。 夢主のキャラがとても好きです。そして、ナッシュが出てくるなんて幸せすぎます! 更新頑張ってください! 楽しみに待ってます。 (2017年4月18日 7時) (レス) id: eb5121b4a2 (このIDを非表示/違反報告)
鳴菜瀬(プロフ) - ベルさん» コメントありがとうございます!!読んでくださって嬉しいです!!更新頑張ります!! (2017年4月12日 20時) (レス) id: 5f31d605a7 (このIDを非表示/違反報告)
ベル - 初めから読みました!更新頑張ってください! (2017年4月9日 9時) (レス) id: 5a526b3f59 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鳴菜瀬 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aina15261/  
作成日時:2017年2月11日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。