ラフプレー故に [黒バス/帝光]

16.灰色 ページ19

｢レポートの提出期限は5月2日ね。｣

｢はーい。｣

授業終了のチャイムがなり、私はさつきちゃんと一緒に第一理科室を出た。
さらさらの髪の毛を靡かせるさつきちゃんはキラキラしている。いやオーラがね。

｢Aちゃんほんと部活どうするの?バスケ部のマネージャーにならない?｣

マネージャー…ね、ナッシュがバスケに戻って来いって言わなかったらやらないつもりだったけど…。

｢んー…マネージャーならいいかも。｣

｢ほんとに!?ヤッター!!｣

さつきちゃんのこの笑顔を毎日見れるなら、悪くないかもね。
そう思った直後、肩に何かが当たった。

｢すみませっ。｣

｢ッチ、ッテーな。｣

灰色の髪の毛をした彼は、私のことを見るとぶつかった彼は突然痛がった。

｢イタタッ、肩折れたかも。｣

ンなわけねーだろ。
とまぁ思いながらもさつきちゃんの目もあるので、取り敢えず介抱してみる。

｢すみません、大丈夫ですか?｣

｢ヤベーな治んねえかもー、だからさ保健室連れてってよ。｣

そう言った彼の目は妖しく輝いていた。

｢ショウゴ君!!｣

｢げ、桃井。｣

さつきちゃんとショウゴ君とやらは、目を合わせた途端嫌な顔をした。

｢…ッいいよ、Aちゃん行こ!!｣

｢でも…!!｣

｢いいから!｣

…何かあったのかな?

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