ラフプレー故に [黒バス/帝光]

12,始業式 ページ14

｢えー、ね、うん。春〜ですねうん。｣

校長先生のおっとりとした話し方が生徒の眠気を誘い、後ろから見ていると眠気に負け倒れる人が続出していた。

うん。今日は始業式イエー!
春休み終わっちゃったよ。
受験生だよ私。
ナッシュはアメリカに帰宅しました。

｢離任式が終わったので、この後、後ろに詰めて、1年生と顔合わせします。｣

うん。お前らいつ着替えた。
さっきまで離任式でイケメンな先生がいなくなり号泣していた横の女の子たちは、顔色を変え、バレーボールのユニホームを来ていた。

てかここ、体育館広いね〜。
周りには男子はバスケ部。
稀に画材を担いでいる生徒や、ハンドボールのユニを着ていたりと沢山いた。

｢えー、ここで部活紹介です。まず、全国１位の実績を持つ男子バスケ部。｣

｢1年生の皆さん、入学おめでとうございます。バスケ部部長とキャプテンを兼任している赤司征十郎です。｣

アカシさんってあの!?
あの身長でバスケ部!?
しかも主将!?
それて全国1位とか、日本バスケ界も堕ちたもんだね。
周りの人は、この前あった紫クン、校門を開けてくれた男の子、そして練習試合の時にあった、緑頭。あと黄色頭と青頭。
信号機か!!
ほぼ2mのヤツらがずらりと1年生の前に並ぶもんだから、1年生も怯えている。
可哀想ね。

ハッと鼻で笑うと、横の女の子たちはちらりとこちらを見る。

さーせん。

｢続いて女子バレーボール部です。｣

｢1年生の皆さん!ご入学おめでとうございます!女子バレーボール部の部長、キャプテンの佐伯優笑です。｣

あっ、この前のクソみたいに弱かった人だ。
あれでも全国区らしいよねウケるー。

その後、水泳部だの美術部だの色々な部活が前に出てきた。
バトミントン部が目の前でスマッシュ打つのは流石に新入生も驚いたようだ。

キケン…だよ?
危ないよ?

そんなこんなで始業式は終わった。

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