じゅうの障害 ページ11
気になって気になって仕方がなかった。
でもこれを聞いたら、彼女を傷つけてしまうかもしれない。
俺の頭の中を考えがグルグルと駆け回る。
「高尾くん？」
車いすに座り、俺の横で本を読んでいた彼女が俺の顔を覗き込む。
本には
『傷つくかどうかは本人次第である。だが、話を聞いた後に困った顔をされるのが一番傷つくものである。』
と書いてあった。
聞いても大丈夫かな。そう思った俺は彼女の目をまっすぐ見つめる。
「未銅さん、聞きたいことがあるんすけど、」
「なんですか？お答えしますよ。」
彼女はいつものようににこにことしている。きっとこんなことを聞かれるとは思っていないだろう。
「さっき抱きかかえた時、足が異常に細いと思ったんす。未銅さんが車いすに乗ってる理由って……」
俺がそこまで言うと、彼女は俺から目をそらし、下を向いた。
傷つけてしまったか。少しの沈黙の後、彼女は再び俺の目を見た。
「高尾くんには、話してもいいかもしれません。」
嫌なことを思い出すように、彼女の顔は暗かった。
「三年前、つまり中学一年生の時でした。私は＿＿＿＿＿」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃー助(プロフ) - 夕凪葵さんの作品大好きです！いつも見てます！だから、今回の雑談の落ち着きには、少し驚きました(笑)でもなんか、『夕凪葵さんだ…』と思えました(笑) (2014年5月7日 17時) (
レス) id: e493149bc6 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - やばいです！高尾君かっこいいっ！更新頑張ってください。応援してますっ (2014年4月30日 23時) (レス) id: d7d9fa8f30 (このIDを非表示/違反報告)
イリス(プロフ) - 夕凪葵さん» あたしも影山好きです(*´∀｀)ストーリーもいいですもんね( ´艸｀)弱ペダもTOHOanimationなのでお話の雰囲気が似ているし､ストーリー重視なら見ているうちに引き込まれていきますよ(*゜д゜*)あたしも最初はなんとなく見ている感じでしたし(￣∇￣) (2014年4月29日 10時) (レス) id: 188bada48d (このIDを非表示/違反報告)
snow-rabbit(プロフ) - Twitterに書かせて貰いました!! (2014年4月28日 19時) (レス) id: 84b2ac84db (このIDを非表示/違反報告)
夕凪葵(プロフ) - イリスさん» ありがとうございますです。ハイキュー、ツッキーと影山が好きです。弧爪くんもかっこいいですよねー！弱ペダは絵がどうもダメで見てないんですが、みんなカッコいいみたいですね(*ﾉωﾉ) (2014年4月28日 19時) (レス) id: 9ee3e9c412 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夕凪葵 | 作成日時：2014年4月16日 19時
