◇浴衣と夏祭りの話 ページ41
『浴衣なんて久しぶりに着たよ.....』
「夏祭りとかにしか着ないもんね」
夏休み後半戦。私達は箱学の地元で行われる夏祭りに来ていた。昼間は部活、夜は夏祭りとこれぞ夏休み!って感じのする一日だ。白に紫の花の柄の浴衣と紫と桃色の巾着、髪をに纏めて紫の花で結んでいる。千歳は、黄色の花柄の浴衣と橙色の巾着、左右の髪を耳下で結んでいる。
『にぎわってるねー』
「わたあめ美味しそう!」
屋台が立ち並び、一通りも多く誰かに会うかなぁと思ったが特に誰とも会わない。私達がお祭りに来たのは、尽八に「お祭りに来ないか?」と誘われたからだ。尽八は地元?家?の手伝いでいない。終わったら、千歳は尽八と夏祭りデートである。私はって.....?彼氏もいない私はその後一人で夏祭りを回る予定だ。花火も打ち上げられるし、それ観て帰ろうと思う。
『何食べる?』
「チョコバナナ!」
『いいねぇ.....、後はかき氷も食べたいよ』
歩き辛い下駄で転ばないように注意しながら歩いて行く。特に階段には注意しないとと言われている(尽八に)。本当は桜良達も誘ったのだが、用事で来れない。福ちゃん達は、多分新開達と回ってると思うから会うかもねー。
『キーンッ)つ、冷たいッ!』
「キーンとする!」
『冷たくて美味しいけども!』
かき氷を買って食べると冷たくて、かき氷食べると夏だなぁって感じる。私はメロンで千歳はブルーハワイ。スプーンですくって溶ける前に食べていけば、キーンとするのだ。暑い今日には涼しくて、中から涼しくなってくる。「次は何食べよーかな」と二人して屋台を見ながら歩いた。
「.......」
『花火、尽八と観れるといいねー』
「なッッ!?」
『あれ?違った?』
空を見上げて、難しい顔をしてたからそうかなー?と思ったが、この反応から当たりだろう。千歳は花火を尽八と観たい。.....綺麗だし。
「......う、うん」
『見れると.....(いや、尽八なら千歳と見たいと思ってるから手伝いの休憩時間に来るだろう).....見れるよ』
「そうだと嬉しいけど、それでも会えると嬉しいの」
『(恋する乙女だ)』
恋すると本当に人って本当に可愛くなって、綺麗になって......幸せそうだ。
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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月20日 0時