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◇総合優勝 ページ40

「たった15cmの頂きか......」

「あそこに登るために彼らは練習して走るんだね....」

『司会の人のマイク取るのが、流行りなのか.....?』



夏のロードレースのインターハイが終わり、尽八達の三年目のロードレースは、総北高校の総合優勝で幕を閉じた。個人総合は小野田。トップ二人の後は、尽八が三位でゴール。福ちゃんが四位、巻ちゃん、総北の一年生今泉が五位、六位フィニッシュ。その後は迅君、新開がゴールした。ゴールしたが総北であることを走っている選手は既に知ってたのでゴールした巻ちゃんも迅君もすぐに小野田の所に行ったと思う。小野田も疲れただろうが、表彰式までには元にとは言えないが戻って、歩けるようにはなっていた。



「見えるか、湖羽」

『なめてんの?見えるからね?て言うか、160cmは女子の方で高いからね?』

「(バレーの中だと低い方.....、空中戦で戦う中だと低い方だからね、湖羽は.....)」



うちの兄は真顔でそんな事を言うから、なめてんのかと思う......いや、なめてないことを分かってる。前の観客が私よりも身長高かったからそう聞いてきたのだろう。大丈夫です、花束持って優勝カップ持って嬉しそうにしてる小野田達が見えるので。

あ、巻ちゃん泣いてる.....。

パチパチと拍手をおくる観客達と私達。表彰式が終われば、下山のバスが出るので山を下りて、乗り換えて家に帰る予定だ。






──────────






「美園さん」

『!.....あ、小野田のお母さん』



表彰式が終わり、個人での表彰式も終わった後に小野田のお母さんに声をかけられた。「どうかしましたか?」と聞けば、私達を見かけて挨拶してからバスに乗ろうとしていたそうで。挨拶後にふと私の方を見た小野田のお母さん。



「貴女、人の好意に疎いところあるでしょ」

『え?』

「きっと、貴女が気付けないだけで何か変わってるはずだから、後悔しないでね」



「じゃあ、帰るわね!今度うちにいらっしゃいね!」と手を振られ、歩いてく小野田のお母さん。台風みたいなお母さんだなぁ、本当に。それにしても.....、



『......どういう意味.....?』



優しく微笑まれながら言われた言葉の意味は分からなくて、心の中で首を傾げた。でも、多分私へのアドバイスで大切なことなんだろうなーとは分かる。私に関係があるか分からないけど。


 

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マシュマロ。 - 月が綺麗ですねって、なんで気付かないんだろ〜〜。私も気付かない気がするけど… (2022年11月26日 17時) (レス) @page13 id: 5bbebede5e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏菜沙 | 作成日時:2022年11月20日 0時

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