【高尾和成】君の仰せのままに−執事シリーズ−

執事【2】−高尾SIDE− ページ3

俺は高尾和成、Aちゃんの執事っていうのやってます。









出会ったのは中学生の頃で、あの頃のAちゃんはもう少し可愛げあったんだけど









今じゃ、うちの部活のエース様、緑間真太郎みたいな性格になっちゃって。









なんか真ちゃんが二人いるみたいで面白い。









だけど俺は、そんなAちゃんをお守りするのが役目。









Aちゃんはお嬢様だから、結構男にも狙われる。









もちろん、金目当ての奴もいっぱいいるけどそれ以上にAちゃんは美人でモテる。









だからフツーに下心で近づいてくる奴も少なくない。









そんな奴らから、俺は君を守らなきゃいけないんだ。









A「和、学校ではついてこないで」









高「はいはい」









Aちゃんは俺のこと鬱陶しく思ってるみたいだけど、こんな性格をしてるのも全てAちゃんのため。









周りには、俺がAちゃんのお付きってのはバレないようにするため。









Aちゃんは目立つの嫌いだしプライドも高いから、お付きいるなんて周りに知られたくないっしょ?









だから、こうやって友達みたいに演じてんの。









そうすれば、もし危険なことあっても学校でもちゃんと守ってあげられるでしょ?









君は、俺の大切な主だから――…。

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