30。地味 ページ32
「Aをよぶなバカ。修造が助けてやれ」
「えー」
「にじむー助けて!」
「えー」
「「助けろ!!」」
「わぁったよ〜、しゃーねーな〜」
修造、決断が遅い!
そんなだと、何かに悩んだ時わりとひどいことになんぞ。たぶん。
あ、そういえば…。
「
「あっ……。う、うん…っ」
僕は、少し離れた場所でおろおろしていた少年の手を引いて、皆の方へ小走りで向かう。
そう、この少年…
彼こそが、もう1人の班員、
路見田
苗字の通り、地味な子だ。←
丸いぐるぐるメガネに、おかっぱ頭という、典型的な地味男の条件を軽々とクリアしている。
存在感も、薄め。
完璧だ…。←
…さて、話を戻そう。
写真撮影は、一悶着あったものの無事終了した。
結局並びは、男子が後ろに一列、女子が前に一列、というかたちになった。
もちろん僕は端っこである。あの女子2人の間には、正直入りたくない。
なにせあの2人は、クラスの
僕はしがないスポーツジムの子なんで。お偉いさんとはあまり関わりたくない。
…まあ、同じ班だから、無理なのだが。
あの2人は、やなぎー目当てで同じ班になっただけなやつらだ。
僕としては、彼女らはあまり好ましくない。
だから、できるだけ、2人と近くなりすぎないようわずかに距離を置いた。
後ろの3人は、知らん。←
ただ、僕の後ろは修造だってことはわかっている。
理由など簡単だ。
あいつがちょっかいを出してきたからである。←
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藤海 - 江戸猫さん» コメントありがとうございます!ええと、前世男で転生後女な主です…!わかりにくくてすみません…! (2018年4月5日 22時) (レス) id: b9bf9ff02c (このIDを非表示/違反報告)
江戸猫 - 男主ですか? (2018年3月27日 8時) (レス) id: e0161950e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藤海 | 作成日時:2016年9月26日 19時