ラブライブ！〜お調子者としっかりもの〜

ーお願いー ページ11

夏音に会う少し前。

話があると言うので病室の外の椅子で真姫と話をする。


真姫｢Aは今好きな人とかいないの？｣


A｢え、なんで？｣


真姫｢別に深い意味があるわけじゃないわ。
ただ、夏音が心配してたからよ。｣


A｢あいつは楽しんでるだけだろ…｣


真姫｢そうかもね。｣


A｢んー、いないわけじゃないかな…
俺もよくわかんないんだけど…｣


真姫｢海未のこと？｣


A｢なんでわかった…？｣


真姫｢海未と話してるときが一番楽しそうよ。
それに、Aには海未があってるんじゃないかしら。｣


不思議と動揺はなかった。


A｢海未は、いろいろと言ってくれるからな…
そんな人を求めてるのかも。｣


真姫｢海未ならきっと、Aを支えてくれると思うわ。｣


A｢でも、最近話してないんだよなぁ…｣


真姫｢まぁ、今度ゆっくり話してみなさいよ。｣


A｢うん、ほんとありがとう。｣


真姫｢いいわよ。
それじゃあね。｣


そこで真姫とは別れた。


けど、海未って誰が好きなんだろ…

そもそもそんなこと興味ないような感じだもんな…



夏音｢海未さんと会ってみたい。｣


そんなことを真姫と話したばかりだったため、困惑する。

まさか、真姫言ったのか…


A｢な、なんで？｣


夏音｢真姫さんにすごくいい人だって聞いたの!!
勉強とかも教えてほしいし。｣


あぁ、なるほど…


A｢でもあんまり心配もかけたくないしな…｣


夏音｢えー…
会ってみたい…｣


海未に余計な心配はかけたくない。

でも夏音のお願いも聞いてやりたい。


A｢うーん、じゃあ今度話してみるよ。｣


夏音｢やったー♪｣


夏音の笑顔で、少し心が軽くなる。

いつまで見てられるんだろう…


A｢じゃあそろそろ帰るね。｣


夏音｢うん、待ってるからね!!｣


A｢はいはい。｣


夏音｢はいは一回!!｣


A｢うるさい。｣


夏音｢へへへ、お母さんの真似♪｣


A｢･･･じゃあな。｣



そう言って病室を出る。

少し昔を思い出してしまった。

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