【花言葉は】レタス姫【牛乳】

黄瀬さん ページ27

「･･･Aっち、Aっち」



「んあれ、よびかたかわった？」



とんとんとんとんと肩を叩くと、いつもの調子のAっちがいた。



「勉強、教えてくれないっスか？オレ志望校決めたんス！」



「さつきちゃんにおそわらないの？」



ぎくり。やっぱりそう言われるか･･･



でも言えないなぁ



“「きーちゃんも、みんなも、サイテー！！」”



喧嘩しちゃったなんて。



「ちょ、ちょっと忙しそうだったから･･･教えてくれないっスか？」



「おしえたげよー。数学いがいなら」



「それでも充分ありがたいっスー！」



「しぼーこーどこなのー？」



「神奈川の海常高校ってトコなんスけどね！」



「うん。しらなーい」



だよねぇ！！！



──────────



「黄瀬さんはさ」



「ハイっス！」



「ばかだね」



眼鏡をかけたAっちがお茶を一口飲んだあとにそう吐き捨てた。



がーん！オレshock！！



「そ、そーすか･･･」



「でーもー、吸収早いし、ちゃんと理解するから、いいね」



褒められた･･･！！



「Aっち、教えるの上手っスね！」



「えへへ、ありがとさん」



「明日の期末テスト、頑張れそうっス！」



「あれ、明日きまつなの？」



「えっ。知らなかったんスか？」



「うん。あそーだったのねー」



この人、天才肌･･･！！



まぁまぁ、と胸を叩いてAっちは言った



「だいじょーぶ。私に教えてもらったんだから400点以上はとれるよ」



すごく頼もしかった。



──────────



「ところで、“黄瀬さん”ってはっきり発音できてますけど、どーしてなんスか？」



「ぷり〇ゅあの黄瀬〇よいちゃん」



「あぁ･･･」

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