ちあき ページ26
「いやぁー!Aさんがいなければ俺は飯にすらありつけねぇぜ!」
「んふふー。ゆうひくんはわたしに依存しちゃうのだー」
和むぁなんて思いながら茶碗のご飯を口に運ぶ。今日のお昼は酢豚だった。
「ありがとな。いつも」
「・・・いいよ。こーゆーことはまわりまわってじぶんに返ってくるんだから」
Aはほんとかわいい。Aの前でだけ俺はとろんとした顔になっちゃう。
「俺が回り回してやるよ!!」
「ふふふふ。ルンバとラテンではおせわになってますねぇ」
Aとダンスできないのがまじで悔しいけど、また踊れる日があるから明るくいられるんだ。
ずっと座っててケツ痛いけどAが買ってくれたクッションが柔らかくてなんとかやっていけてる。
最近バスケ部の崩壊が始まって、Aが青峰に会えなくなったらしい。俺と一緒にいてくれるのは結構だが、将来を考えるとやっぱり紫原ともあっていて欲しい。
「ねぇ、ゆうひくん。あの件だけどさ」
“あの件”
「うん、どした?」
「一緒に住むことになったって、聞いた?」
“あの件”とは、
俺とAの海外留学について。中学生ながら社交ダンスにおいて優秀な成績を収めて時には世界でとんでもなく馬鹿でかいトロフィー抱えて帰ってくるもんだから国には全面的に支援されている。そのため三年生になったら海外に留学するのだ。受験なくてラッキーうぇーい
「えええ!?一緒に住む!?」
急に背後から叫ばれてみてみるとそこにはあらまぁ紫原くん。
「おーあつし、やっほぉ」
「え、あ、やっほー。・・・じゃなくてじゃなくて、一緒に住むってどーゆー事!?」
「ふつーに、そのまんま」
「一つ屋根の下で?」
「ふたつもねーわな」
「いつ?」
「らいねん」
「どこで!?」
「あめるぃか」
絶望したような顔をするむくたん。怒涛のマシンガン質問かわゆいなぁ。
「やだ!おれAちんと一緒にアメリカ行く!!」
Aにしがみついちゃって。あれまぁ随分と積極的だこと。
「あつしー、しぬしぬしぬしぬ」
圧迫されてよだれ出て目の焦点が散り散りになりそうになりながらもAは言う。
「あごめん。でもおれやだからー」
「あつしにそう言われちゃあね・・・じゃーね・・・毎日メールするよー」
「・・・ほんと?」
「うん。」
付き合ってないのにこのイチャイチャ。もう付き合っちゃえばいいのになぁ
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つゆロロ(プロフ) - あひるさん» ありがとうございます。荻原ちゃんの楽器についてですが、お好きなものを想像してください(笑)私的にはバリトンやユーフォなどの低音楽器をイメージしておりますが。初コメントうれしいです!これからもどうぞ、見守ってくだされば幸いです((*_ _) (2017年11月20日 19時) (レス) id: 3fbfa2c7b2 (このIDを非表示/違反報告)
あひる(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!因みに夢主ちゃんの楽器はなんですか? (2017年11月20日 1時) (レス) id: a0a203a011 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:つゆロロ | 作成日時:2017年11月7日 0時