【歌い手】ジュリエット(♂)はロミオ(♂)を許さない【男主】

忘れられていた(←)過去編 ページ28

普通に忘れてました…。

ロミオ→ロ「」
ジュリエット→ジュ「」
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side→ナレーション(((

むかぁーしむかし。あるところに


遠い遠い前世が、ロミオとジュリエットの2人がおりました。


おとぎ話に沿って、ロミオとジュリエットの両家は対立しておりました。


ジュ「ロミオ！」

ロ「ジュリエット！」


2人は両親には内緒でこっそり会っていました。


2人は、その時間こそが幸せでした…。


ジュ「ねぇ、ロミオ。私、貴方と2人で暮らしたいわ…。家から、抜け出さない？」

ロ「うん。いいよ。じゃ、次の満月の夜に。」

ジュ「約束よ。」


ジュリエットは、ロミオと約束をしました。


が、ジュリエットはロミオのことで薄々気づいていることがありました。


この時のロミオはとても女タラシで、節操のない人でした。


今の状況でさえ、もう既に他の女性に気持ちが行っていることを、悟っていました。


ー満月の夜ー

約束した満月の夜は、曇りでした。


ジュ「ロミオ…。さぁ、行きましょう。」

ロ「あぁ。」


2人が駆け出した瞬間に、それをはばむように豪雨が襲いかかりました。


それでも、2人は走り続けました。


ロ「川沿いを言った方が速いかもしれない！」

ジュ「分かったわ！」


ジュリエットは、ロミオの言う通りに川沿いを走りました。


豪雨の中、足元は全く見えずに走っている状態。


ついにジュリエットは、足を踏み外して川に落ちそうになってしまいました。


地上から川までの高さはかなりありました。


ロ「ジュリエット！！」


ロミオはジュリエットの腕を掴みましたが、引き上げようとはしませんでした。


ジュリエット「ロミオ！お願いｯ！離さないで！」

ロ「ジュリエット…！すまない…。俺はｯ、オーロラ姫に、恋をしてしまったんだ！すまないｯ」

ジュ「きゃぁぁああああ！！！」


ロミオはジュリエットの腕を離し、殺してしまいました…。
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Aside

「…って言うのが前世ですが？」

坂「ロミオ怖ｯ…」

「いや、お前だよ。」


何言ってんだこいつ。


坂「でも、今は幸せやろ？」

「さぁ？どうだか。」

坂「酷くない！？好きって言ってくれても良くない！？」

「あーうん。すきすきーって話が違う。」

坂「心こもっとらんし！」

「うるせえ。ちゃんと愛してっからいいだろ…。」


くっそ恥ずかしい…。


坂「超いい！」

「殴るぞ。」

坂「いや、なんでや。」

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