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第13話 ページ18

「ただいま〜」


家の玄関を開け、中に入る。


リビングを見ると、ソファに親父が寝そべっている。


テーブルの上には酒の瓶ばかり。


「また呑んでたのかよ…」

親父「なんだ。帰って来てたのか…」

「さっき帰って来たんだよ。」

親父「さっきだと?」

「学校があるからさっきに決まってんだろ。」


荒々しくソファから起き上がり、足下にある瓶などを踏みしめこっちに向かってくる。


絶えねぇとッ…


親父は俺の髪の毛を掴み壁に押し付け、上を向かせる。


「い"ッ…」

親父「父親に向かってその態度は何だ…。ぁあ!?」

「すみ…ませッ…」

親父「お前には1度分からせた方がいい…。」


親父がポッケから出したのは、コンバットナイフ。


「ちょ、親父!!」

親父「黙ってろ!!」


ドスっと、俺の脇腹に食い込むナイフ…


「う"ッ…や、めろ!!」


刺されているが、力を振り絞って親父を蹴り、力が緩んだすきに逃げる。


真冬の家に…。


早く行かねぇとッ…


ナイフを抜き、傷口を抑えながら真冬の家までの道のりを歩く。


ここで死んでられっかよ…ッ


いつもであれば5分で済む道が、今は10分もかかってしまった。


真冬の家のドアを開けて、玄関に倒れ込む…。


ま「あ、来たんだ!って、A!?」

そ「どうした〜って、おいおいおいおい。」

ま「か、彼方さん、ソファまで運んでくださいッ!僕は、さかたん呼びます!」

そ「分かった。」


ふわっと彼方さんに抱かれ、リビングのソファに寝かせられる。


真冬は、優に連絡をしてから、大抵の手当をしてくれた。


「悪いッ…。」

ま「喋らないで!」


その会話から数分後に、優が来た。


坂「なんでこないなことになっとんの?」

「まぁ、ズバッと言って親からの虐待だな。」

坂「なんで?」


なんでって言われてもな…


坂「A連れて行くな。」

ま「うん。」

そ「俺免許持ってるから、送ってく。」

坂「ありがとうございます。」


優の声色的に…完璧怒ってるよな…。


彼方さんの車に乗り、優の家に着くまで無言。


優の家に着いてからも、無言。


「あのさぁ…」

坂「ん?」

「お前が怒んのは勝手だけど、俺の家庭のこtんっ!」


優の唇によって言葉が途中で言えなくなってしまった。


「なにすんだよ。」

坂「Aを守れなかった自分に怒っとるんよ。」

「意味わかんね。」


悲しい顔をして抱きついてくる優の頭を優しく撫でてやる。


今回のロミオ…調子狂うな…。

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月夜(プロフ) - ミモさん» ありがとうございます!できるだけ待たせないようにします! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 1061172999 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - 月夜さん» いえいえ。ふふっ……。私がただ気になって読みたかっただけなので…。楽しみに首を長くして待ってます!(*´∇`*) (2018年6月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - ミモさん» 面白いと言っていただけて光栄です!過去…普通に忘れてました…。すみません…。時間がある時に付け足しで、書きます。すみません!指摘ありがとうございます! (2018年6月13日 21時) (レス) id: 1061172999 (このIDを非表示/違反報告)
ミモ(プロフ) - イッキに読んじゃいました〜。面白かったです。……結局、前世の時、ロミオとジュリエットに何があったのか明かされてませんね?気になります〜!差し支えなければ教えてください〜! (2018年6月13日 19時) (携帯から) (レス) id: 0c3426b0a6 (このIDを非表示/違反報告)
SHEI@夜風〈うらきつね〉(プロフ) - 月夜さん» お疲れ様!何か終わり方雑だt(( (うるせぇ)(´・ω・`)ウイッス 完結おめでとう!これからも頑張ってね! (2018年3月25日 12時) (レス) id: 7a40cd812c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月夜 | 作成日時:2018年2月21日 19時

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