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もうすぐ勤務時間が終わる。もうすぐ、なんて言ってもあと一時間。
彼がスカル団の元へ向かった夜と同じ。待っていると、時間が凄く長く感じる。
私はついに、グラジオの部屋のドアをノックした。
・・・ドア、開けてくれない。寝ているかな。
・・・・・・。
諦めかけたときに、
ガチャっ、と、静かにドアを開ける音が聞こえた。
「・・・。」
「・・・ごめん、寝てたよね・・・。入ってもいい？」
「・・・。」
グラジオは何も言わなかった。ううん、何か言おうとしたけど、咳に遮られただけ。
その隙に、勝手に、部屋の中に入ってドアを閉めちゃった。
「絶対に、このことは内緒にしてね。私今、従業員としては到底許されない業務違反をしているの。」
呼ばれてもいないのに、連絡無しにお部屋へ伺う。許可されてもいないのに、お客様のお部屋に入る。
お客様が・・・グラジオがたとえ許したとしても、おばさんにバレたら怒られるレベル。クビになっても不思議じゃない。
「・・・出ていきな・・・移るぞ・・・。」
だって・・・。たかが風邪なのは分かっているけど、こんなに苦しそうなグラジオ見るの、初めてだもん。
ドアの前で立ちっ放しにさせておくのも嫌だったから、ベッドまでグラジオを強制連行。
・・・やっぱり、グラジオの手、物凄く熱い。
ベッドの前でさあ寝た寝た、と急かしたら、ここは彼も大人しくベッドに入った。
その後で、持って来ていた貸出用の加湿器を稼働させながら、私は呟いた。
「おばさんには、明日からしばらく休むって言ってきた。」
「・・・？どういうことだ・・・。」
「グラジオから風邪を移されても、他のお客様にばら撒かないように。・・・キツくなくなるまで、一緒に居る。だから・・・このこと、内緒にして。」
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カーター(プロフ) - 紅月さん» 続編のお祝い、応援ありがとうございます！いえもう、沢山の方に読んでいただけて、私も本当に恵まれています！今後も楽しく、執筆更新頑張ります！ (2017年2月14日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - もっと評価されるべき小説だ...((続編おめでとうございます!)) (2017年2月14日 22時) (レス) id: db4044f600 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - かあかさん» ありがとうございますー！ (2017年2月12日 0時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
かあか - 楽しみ！ (2017年2月12日 0時) (携帯から) (レス) id: 56d5161cd7 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - ななさん» ご感想ありがとうございます！実際『仲良し』になると、グラジオどうなるんでしょうね！？（笑）今回は捏造臭さ覚悟で、仲良い人にしか見せなさそうな一面を描いてみました！続編移行後も、是非お楽しみください！ (2017年2月7日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月14日 18時
