56 黒になった白 ページ6
船を操るのも、楽ではない。
Aたちのことを思い、一心不乱に操縦していたグラジオは、船着き場の地を踏むまで何とも無かったが、
そんなグラジオの横では、船酔い気味で顔を青くしているヨウとハウが、気持ち悪そうに項垂れたり、天を仰いだりしていた。
「エーテルパラダイス・・・船着場までは無事に来れたか。だが不穏な雰囲気だ。オマエら、気をつけろよ。」
「うう・・・なんでエーテルパラダイスなのー？」
ハウは深呼吸しながら、元の気分をどうにか取り戻そうとしていた。
「どこから探すの？リーリエとコスモッグ、まだ離れずに居ると思う？」
顔色を気合いで戻したヨウが、グラジオへこの先どうするか尋ねた。グラジオは顎に手をやり、考えた。
「・・・とりあえず、エレベータに向かうか。」
リーリエたちが一緒に居るのか、それぞれバラバラなのかも見当は付かない。どこを当たれば一番正確か、グラジオもまた悩んでいた。
「とりあえずっていったよー！この人、ノープランだよー！」
ハウのツッコミは一丁前だが、そんなことを言われても仕方がない。
それに・・・声が大きすぎる。
「侵入者を発見！」
船着き場を見張っていたエーテル財団職員に、早速見付かってしまった。
「ええっ！？」
ヨウとハウは、エーテル財団の職員が、自分たちを見つけるなり、捕らえろと言わんばかりに向かってきたため、混乱した。
「侵入者って、この前ここ見学に来たんだよー！おれたち！」
「来い！」
グラジオは、誤解を解こうとするハウを引っ張り、ヨウと共にエレベータへ飛び乗った。
勿論、ポケモンバトルで職員たちを残らず相手をしても構わないのだが、とにかく一刻も早く、Aたちの足取りを掴みたかった。
船着き場の見張りの職員たちがエレベータ内に入って来れぬようにしたまでは良かったが、
グラジオはエレベータの操作パネルを見て、不自然なことに気が付いた。
「・・・地下に降りられないように、エレベータのシステムが書き換えられている。仕方ない、上がるぞ・・・。」
一番目立たない場所から探りを入れるのが望ましいかったが、どうやら一際目立つエントランスへ行くしかなさそうだ。
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カーター(プロフ) - 物部さん» 初めまして！ご感想ありがとうございます！戦闘シーンの文を褒めていただけるのは初めてでとても嬉しいです！文字だけでどれだけバトルの臨場感を表せるか、書き手としてもバトルしています！難しい場面ですが、続きの更新も頑張ります！ (2017年2月10日 23時) (
レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
物部(プロフ) - 初めまして。戦闘シーンも綺麗な文ですね。続き楽しみにしています！ (2017年2月10日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» ご感想ありがとうございます！あんな感じで良かったでしょうか、自分では考えていない展開だったので、小説の世界を広げられるアイディアをいただけてとても嬉しかったです！続きも先程UPしましたので是非お楽しみください！モーテルの方も更新頑張ります！ (2017年2月6日 23時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
真季 - ピジョンの進化シーンいれて頂けて嬉しかったです！ありがとうございます。カーターさんの作品、モーテルパラダイスも楽しく読ませて頂いています！最新頑張って下さい(*^^*) (2017年2月6日 21時) (レス) id: b95c01deac (このIDを非表示/違反報告)
カーター(プロフ) - 真季さん» 今後の展開のリクエストにつきまして、実は次回から最終話直前までの下書きがまだゼロなので←！ 実現可能かこの場での明言は避けますが、勿論！試作検討してみます！万一ご希望に添えなかったらごめんなさい…！貴重なご意見ありがとうございます！ (2017年1月24日 22時) (レス) id: 4077529587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カーター | 作成日時：2017年1月13日 17時
