【学生松】噂のトド松先輩。【松野トド松】

噂の先輩 ページ20

トド松｢お、おそ松兄さん……その、Aちゃんと付き合ったって……｣

恐る恐る聞いてみるとおそ松兄さんは止まった。

おそ松｢…本当。｣

……そう、なんだ。

トド松｢……ふ、ふーん。｣

きゅうぅと心臓が締め付けられる。

おそ松｢俺、言ったよな？Aちゃんを貰うって。｣

トド松｢……それが何？別に僕はAちゃんのこと好きじゃないし。｣

ほら、今日も僕はこうやって『Aちゃんのこと好きじゃない』と言い聞かせる。

あの気持ちに気づくのが怖いから。

もういつも通りに出来ないんじゃないかって、こんな関係が壊れちゃうんじゃないかって……思うから。

おそ松｢いい加減気づけよ、お前はAちゃんのこと好きなんだろ？｣

トド松｢……っ、ちがっ！！｣

素直になれない……。

ここが僕のダメなところ。

おそ松｢違わない。｣

そこで僕の何かが切れた。

トド松｢……ってる…知ってるんだよ！僕がAちゃんのことが好きなことくらいっ！！でもっ！僕はいつも素直になれないっ！！Aちゃんは挨拶てもしてくれないし、目も合わせてくれないし！！おそ松兄さんはAちゃんと付き合うしっ！！もう嫌だよ……。｣

おそ松兄さんは僕を抱きしめて泣き止むまで、背中をトントンと優しくたたいてくれた。

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