今日:13 hit、昨日:10 hit、合計:175,994 hit
小｜中｜大
＃１３４ ページ8
雅紀side
Aの様子を見に行こうと病室の前まで来たけど…聞こえてきたのはAの嗚咽と誰かへの謝罪の言葉。
そんな悲しい声してたら入りづらいじゃん…
Aはいつでも１人で抱え込んで解決しようとする。
でも…今回の荷物は１人でも持ちきれなかったんだよね。
日常が壊れてやっと気づけることもある。
でも…未来は壊しちゃダメだよ…
俺は意を決して病室の扉をノックした。
コンコンッ
A「…はいっ」
ガラッ
雅「失礼しまーす。体調はどう？」
A「大丈夫。体温も順調に上がってきてるよ。」
そりゃ雨の中海に入ったら寒いでしょ…
雅「それならよかった。拘束解けるのもうちょっと待ってね。翔ちゃんの指示だからきっとすぐ無くなるからね。」
Aは笑って頷いた。
昔は拘束なんかしたら暴れて翔ちゃんしか手がつけられなかったのにね…
こんなにもAは成長してたんだね…
A「どうしたの？」
雅「んー？Aも大きくなったなーって(笑)」
A「もう子供じゃないし！中身はまだまだ子供のまんまだけど…」
そんな風に自分のことを見れるようになったのならAは充分大人になったよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
