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第二十四話 ページ27

鱗滝は、優しくAを抱きしめると「最終選別、必ず生きて帰れ」と、強く、それでいて優しさのある声で言った。


"炭治郎と禰豆子と一緒に、ここで待っている"……とも言ってくれた。


その言葉が、なによりも嬉しくて……救いになった。








*






禰豆子と炭治郎がいる家へと戻ると、鍋や焼き魚と、豪華なものが置いてあった。



炭治「ムー!!」


貴方「炭治郎!!」



ぎゅっと抱き着いてきた炭治郎を抱きしめ返し、久しぶりに頭を撫でると、炭治郎は嬉しそうに微笑んだ。


そんな可愛らしい炭治郎を撫で続けながら、鱗滝さんに「どうしたんですか?こんなに豪華な……」と聞く。



鱗滝「全ての修行を終えた祝いだ。遠慮せず食うといい」


貴方「え……!ッありがとうございます!!」




よそってもらった鍋を受け取り、言われた通りにがぶがぶ食うAに、鱗滝は少し驚きながらも微笑んだ……ような気がした。




鱗滝「(……A)」




わしがしてやれることはここまでだ。


これから先は、修行のときとは比べ物にならないほど……辛く厳しい試練が待っている。



____せめて、今だけは……。





貴方「鱗滝さん!おかわりです……!」


炭治「ムー……」

貴方「あ、こら炭治郎。鍋は熱いから、触ろうとしちゃ駄目だろう?」





今だけは…………。


_____何も気にすること無く、ゆっくり休むといい。




鱗滝がそんな事を思っている中、Aはまた「おかわりです!」と微笑みながら言うので、流石の鱗滝も苦笑いをした模様。









*









_____食べ終わった後、伸びた後ろ髪を炭治郎に綺麗な三つ編みに直してもらっている中、鱗滝は最終選別に着させる着物を畳んでいた。




鱗滝「……A」



貴方「はい?」


鱗滝「鍋は、美味かったか」




Aはその質問にすぐに「はい!!」と言って微笑む。


そんなAに、鱗滝は少しだけ此方を見て……少し真剣な声でこう言った。




鱗滝「A、鬼は人と少し似ている。

人は食べ物を食って力も身につく。それは鬼も同じこと……、覚えておけ


……基本的に"鬼の強さは、人を喰った数"だ」



貴方「……」


炭治「……」




______……鱗滝のその言葉に、Aはゴクリと唾を呑み込んだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , アニメ沿い , 転生   
作品ジャンル:ファンタジー
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼しますね!私逆ハー大好物なので嬉しいです!鬼滅の刃のキャラ全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってくださいね! (2023年4月14日 21時) (レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - ひゃくまるさん» 許可もらった!!嬉しいです!!ありがとうございます!頑張ります!!(`・ω・´) (2019年8月25日 10時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - ありがとうございます!ぜひぜひ、使って下さい!もうすぐ続編なんですね、楽しみです(* ̄∇ ̄*) (2019年8月25日 9時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)
アツナ(プロフ) - 上手すぎて目眩がッ!!ありがとです!(興奮)もうすぐ続編なので、使わせてくださいッ! (2019年8月25日 2時) (レス) id: 42ca496839 (このIDを非表示/違反報告)
ひゃくまる(プロフ) - http://uranai.nosv.org/img/user/data/2/9/d/29de397f5bb1d59cf9a14e1c54b4764a.pngできましたので貼っときます!作者さんイラスト上手いので気に入るかわかりませんが(^-^; (2019年8月24日 18時) (レス) id: 057beedb8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作成日時:2019年8月13日 3時

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