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《気まぐれprincess》 ページ9

Aはメガネを押し上げながら「和くんって面白いのね。」と微笑んだ。何と言うか、反則だ。
これ以上赤い顔を見られたくなくて、高尾は前を向いた。とっくに変わっていた青信号を渡りながら「よく言われる〜。」とへらりと笑った。


「そういやさ、Aちゃんて目悪いの?メガネしてるけど。

「ううん。目はそんなに悪くないわ。」


そういうと「これ、伊達メガネなの。」といいAはメガネを押し上げた。それに「えー!もったいな!!」と声を上げる。


「髪の毛だってすげー綺麗なのに、お団子にしちゃってるし。」

「訳あって目立つの嫌なの。だからメガネして、髪も纏めて、出来るだけ地味にしてるの。」

「確かにAちゃんの第一印象は、地味な子だったわ。」

「あら。もしかして今でもそう思われてるの?」

「まっさか!」


急いで反論すると、後ろからクスクスと笑い声が聞こえた。高尾も笑い「今じゃ、地味な子だなんて思ってねーよ。寧ろ超美人!って思ってるから。」と告げると「フェミニストなのね。」と笑い、流されてしまった。高尾はどうすればAに上手くこの感情が伝わるだろうか、と考える。その時、名案が頭の中に落ちてきた。


「じゃあさ、今度俺と遊び行こーよ。その時は髪も下ろして、メガネもとって、可愛くしてきてよ!」

「え?」


少しだけ驚いたような声が聞こえた。どちらかと言えばAはクールな子だ。一体どんな顔をしているんだろう、と思い振り返ろうかと思ったが、恐らく自分も相当赤い顔をしているんだろうと思い前を向いていることにした。


「そうね、考えておくわ。」

「えー!俺Aちゃんと遊び行きたいなー。」

「嘘よ。楽しみにしてる。」

「まじで!?やっりー!!」


何故か嬉しくて、高尾は自転車を少しだけ速く漕いだ。だが、直ぐにスピードを少し緩める。この時間が長く続けば、もう少しAと一緒に入れる。
高尾は穏やかな気持ちでAに笑いかけた。

《動き出す》→←《君に落ちる》


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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 海常   
作品ジャンル:アニメ
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藤織 藍沙(プロフ) - すっごく面白いです!更新頑張って下さいね! (2015年7月31日 8時) (レス) id: dd65d1f829 (このIDを非表示/違反報告)
舞香(プロフ) - 更新、頑張ってください!まだかまだかと楽しみにしています!笑応援してます! (2015年6月22日 0時) (レス) id: 8017bac195 (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - ハートの時計さん» コメントありがとうございます! これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします! (2015年4月9日 6時) (レス) id: b9de7aef37 (このIDを非表示/違反報告)
ハートの時計(プロフ) - 面白いですね(⌒▽⌒) 頑張ってください (2015年4月9日 0時) (レス) id: 2c10ee03cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2015年2月27日 17時

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